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その異常値、戻しましょう!~ STOP・メタボの12ステップ~

“寝ていてもやせられる体”を手に入れるには

運動編【1】 カロリー消費だけではない、運動の効能

 塚崎朝子=ジャーナリスト

 昭和世代の庶民のヒーローと言えば、寅さんこと車寅次郎。『男はつらいよ』の主題歌にある、「目方で男が売れるなら、こんな苦労もかけまいに♪」というフレーズは、泣けます。
 2008年4月に導入された「メタボ健診」では、何とも屈辱的なことに、40~75歳の中高年男女は、有無を言わさず“痛くもない腹”を測られることになりました。男であれ女であれ、その価値は体重やウエストの大小では決められません。が、「内臓脂肪に生活習慣病が重なると、多くの病気が起こる」というメタボリックシンドロームの本質を捉え、適切な対処をしなくてはなりません。

 暮れも押し詰まっての総選挙で、信を問う。消費税増税は延期するけど、プライマリーバランス(基礎的財政収支)黒字化の目標は堅持されるとかなんとか。

 インとアウトのバランスこそは何より大事。メタボなあなたにとっては、摂取エネルギーと消費エネルギーのバランスこそは、“プライマリーバランス”である。減量しようと思ったら、インを減らすか、アウトを増やすかだ。ただし、運動療法は食事療法(ダイエット)と並び、メタボ克服の両輪で、“二者択一”すれば良いわけではない。

 世の中には、“瞬く間に英語が話せるようになる”をうたう本や教室があふれているのに、日本人の英語力は、依然アジアで最低レベルだ。同様に、あの手この手の“画期的なダイエット”があるらしいのに、世の中からメタボを根絶できない(だからこそ、私はこの連載を続けている!)。〇〇ダイエット、△△抜きダイエット、食べるタイミングはああでこうで…それを実践している人も、結構苦労している。

 慶應義塾大学病院スポーツ医学総合センター長・教授の松本秀男氏は、「懸命にダイエットしているつもりでもうまく行かないのは、それさえやれば大丈夫と考え、基本収支の計算式を忘れているから」と指摘する。その最たる物がカロリー支出の少なさ、つまりは運動不足だ。

 学生時代は運動が好きだったのに、社会人になると、宴席は多い半面、なかなか時間は取れずに、中断を余儀なくさせられている人がいる。そういう人は、汗と涙と情熱にまみれた青春の日々を思い出そう。目にキラキラ星が飛び交っていた時代が、確かにあった。サッカーやラグビーを再開しようとしても難しいが、運動経験がある人はそもそも体を動かすのが苦にならないので、取りかかりやすいはずだ。

 他方、世の中には根っからの運動嫌いもいる。そうした人たちが重い腰を上げるには、動機付けと共に自分に合った運動探しからだ。

筋肉が付けば消費エネルギーが多くなる

ダイエットと運動の組み合わせが最強。(©pogonici -123rf)

 運動のメリットは何だろう。運動すれば減量できるし、健康につながることぐらい、誰でも知っている。しかし、とかく、運動による消費エネルギーばかりに目が向きがちだが、運動で減らせるエネルギー量には限りがある。運動の“肝”は、実はそこではない。

 効果的な運動を続けると、当初は体重が急降下するが、ある時点で頭打ちになって平たんになる。が、そこで落胆するのは早計だ。体重が停滞しても、運動を続けていれば、体脂肪は減り、筋肉量は確実に増えている。筋量が増えると、基礎代謝が向上する。基礎代謝は生命活動を維持するための生理的活動で使われるエネルギーであり、筋肉組織が多いほど多く消費される。基礎代謝が上がるということは、極論すれば、“寝ていても痩せられる(エネルギーを多く消費する)体”を手に入れたことになる。

 運動は見た目の問題にも直結する。食事を減らして痩せれば皮膚にたるみが出る。中高年は新陳代謝が落ちているので、このたるみは容易に解消しない。だが、落ちた脂肪の代わりに筋肉が付けば、見た目も悪くない。つまり、中高年が美しく痩せるには、ダイエットと運動の組み合わせに限るのだ。体重や腹囲の減少と違って、筋量アップは実感しにくいが、体重計についている体脂肪計である程度把握できる。

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