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その異常値、戻しましょう!~ STOP・メタボの12ステップ~

メタボを悪化させる歯周病、侮るべからず

第10章 歯も目も皮膚も―メタボと体の深い関係

 塚崎朝子=ジャーナリスト

 昭和世代の庶民のヒーローと言えば、寅さんこと車寅次郎。『男はつらいよ』の主題歌にある、「目方で男が売れるなら、こんな苦労もかけまいに♪」というフレーズは、泣けます。
 2008年4月に導入された「メタボ健診」では、何とも屈辱的なことに、40~75歳の中高年男女は、有無を言わさず“痛くもない腹”を測られることになりました。男であれ女であれ、その価値は体重やウエストの大小では決められません。が、「内臓脂肪に生活習慣病が重なると、多くの病気が起こる」というメタボリックシンドロームの本質を捉え、適切な対処をしなくてはなりません。

 メタボリックシンドロームは、内臓脂肪に端を発した内臓の病気だから、内科の病気だけチェックしていれば大丈夫。というのは、大間違いだ。およそ縁がなさそうな、歯も、目も、皮膚さえもが、大きな影響を受ける。

 まず、今回は、歯の病気。口の中の健康は、実は、メタボと密接な関係がある。東京医科歯科大学大学院教授の和泉雄一氏は、「口腔内の健康と全身との関連性が解明され、歯周病が、糖尿病やメタボなどの生活習慣病に大きく関わっていることが明らかになっている」と、警鐘を鳴らす。

 なかでも近年、最も注目されているのが、歯周病との関係である。歯周病は、歯を失う原因として最も多く、日本人の約70%が、程度の差はあれ、何らかの歯周病の症状があるとされる。

歯周病は感染症であり、生活習慣病でもある

 歯を支えている土台部分は歯周組織と呼ばれ、歯茎、歯根膜、歯槽骨、セメント質からなる。口の中に常在している細菌が歯と歯茎の境目で増え、歯茎に炎症を起こすのが歯周病の始まりだ。まず、歯茎に炎症が起きた状態が「歯肉炎」で、赤味や腫れが生じ、出血することもある。これが進むと「歯周炎」になり、歯と歯茎の間に、深い溝(ポケット)ができ始め、ポケットの中で嫌気性菌である歯周病菌が増えてくる。さらに進むと、炎症が強くなり歯槽骨が溶け始めて歯がグラつくようになり、最後は抜け落ちてしまう。

(©yomogi-123rf)
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 歯周病は、「感染症」であるが、一面では、「生活習慣」病でもある。適切な歯磨き習慣がないと、歯周病菌を含んだプラーク(歯垢)が歯の周りに蓄積していくからだ。また、喫煙者ではニコチンが血管を収縮させて血流を悪くし、歯周組織の抵抗性を低下させる。食生活では、砂糖を含んだ軟らかい食物が歯周病菌の温床になりやすい。

 歯周病とメタボの間には、こうした危険因子の重複以外にも、複雑な関係がある。歯周病は、目(網膜)、腎臓、神経、心臓、足の潰瘍・壊疽に次ぐ、「糖尿病の6番目の合併症」であり、糖尿病と相互に悪影響を及ぼしながら、動脈硬化を進行させ、心筋梗塞や脳梗塞のリスクを増大させるからだ。

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