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乳がん医療の名医に聞く、マンモグラフィ検診の落とし穴

石灰化が映らない「デンスブレスト」って何?

 稲垣麻里子=医療ジャーナリスト

近年、増え続けている乳がん。2015年9月にタレントの北斗晶さんが乳がんのため乳房の全摘出手術を受けることを公表、その後も女優の生稲晃子さんが2011年に乳がんを発症し、2度の再発を経験したことを告白した。連日、様々なテレビ番組で乳がんの特集が組まれ、大きく取り上げられたことで、巷の乳腺外科では検診を希望する女性たちが殺到し対応に追われているという。毎年7万人以上、日本人女性の12人に1人(*1)が生涯に乳がんと診断される時代。乳がんから身を守るために、どのような対策をとればよいのか、日本乳がん学会理事長である、昭和大学附属病院乳腺外科教授の中村清吾医師に国内の乳がん検診の現状について聞いた。

近年、乳がんになる女性が急増しているのはなぜでしょうか。

マンモグラフィさえ受けておけば安心…ではないのです。(©Cathy Yeulet -123rf)

中村 もともと乳がんは、アジアの人に比べ、ヨーロッパやアメリカの人に多いことが知られています。日本人女性に乳がんが増えている一つの要因は、食生活の欧米化ではないかといわれています。

 例えば、日本人の食生活を昭和35年と平成16年で比較すると、主食であるお米からとるカロリーが半分から4分の1に減り、畜産物からとるカロリーが4倍に増えています。また、ハワイに移住した日本人は、欧米人と同じような割合で乳がんを発症しているという調査結果もあります(*2)。こうした状況からみても、乳がんの発症には人種差ではなく食生活が大きく影響していると思われます。

 さらに、乳がんの発症には女性ホルモンであるエストロゲンが大きく関係しています。栄養状態がよくなったことにより、昔よりも初潮年齢が早まり閉経年齢が遅くなりました。さらに、非婚化や晩産化の影響で妊娠の回数が減ったことで生涯の月経の回数が増え、エストロゲンにさらされる期間が長くなっています。こうしたことが乳がんの罹患率を上昇させていると考えられています。

がんの年齢調整罹患率の推移(主要部位のみ)
[画像のクリックで拡大表示]
女性の乳がん罹患率は近年上がる一方だ。(1985年~2007年、独立行政法人国立がん研究センターがん対策情報センターによる)
*1 人口動態統計2015年 厚生労働省
*2 McPherson K, et al. Breast cancer—epidemiology, risk factors, and genetics. British Medical Journal. 2000 Sep 9;321(7261):624-8.

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