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50歳を過ぎたら「弱ったときの帯状疱疹」に注意!

疲れやストレスで免疫力が低下した人を狙い撃ち、ワクチンで予防が可能

 田中美香=医療ジャーナリスト

赤い発疹が帯のように広がる「帯状疱疹」。発疹に先駆けて痛みが現れるため、頭痛や腰痛、狭心症のような病気と勘違いして治療が遅れ、長く後遺症に苦しむ人もいる病気だ。原因は、水ぼうそう(水痘)を引き起こす「水痘・帯状疱疹ウイルス」。50代から発症が増え、ストレスとも密接に関係しているため、働き盛りの世代にとっても見逃せない。帯状疱疹の基礎知識やワクチンの必要性について、東京逓信病院副院長・皮膚科部長の江藤隆史氏に詳しく聞いた。

大人のほぼ全員に可能性あり、免疫力が下がったときが危険

帯状疱疹は水ぼうそうと関係があるそうですが、どのようにして発症するのですか。

江藤 帯状疱疹の原因は、水ぼうそうと同じ「水痘・帯状疱疹ウイルス」です。帯状疱疹が起きる仕組みを「源平合戦」に例えてお話ししましょう。

 子どもの頃に水ぼうそうにかかると、治った後も、生き残ったウイルスが体の奥深くに潜んでいます。天下を取った平氏(ウイルス)が源氏(免疫機能)によって討伐され、平家の落人として山里に逃げ込むようなイメージです。この落人の里にあたるのが、免疫機能がなかなか介入できない、脊髄神経の後根という知覚神経の根っこです。水痘・帯状疱疹ウイルスは30~40年もの長い間ここに隠れています。大人になって免疫力が低下したとき、ウイルスが再び暴れ出して(再活性化)、発症するのが帯状疱疹です。

子どもの頃に水ぼうそうにかかった人は、将来帯状疱疹になる可能性があるのですね。その中でも、帯状疱疹になりやすい人・なりにくい人はありますか。

江藤 日本の成人の9割以上は水痘・帯状疱疹ウイルスに感染したことがある(抗体を持っている)ため(*1)、帯状疱疹はほとんどの成人に起こり得る病気といえます。特に帯状疱疹になりやすいのは、仕事が忙しくて「絶対に休めない」というストレスフルな状態のとき。まさに泣きっ面に蜂というタイミングです。加えて、高齢者や、抗がん剤・免疫抑制薬などを使う人も、免疫力が下がってウイルスが再活性化しやすい状況にあるので、帯状疱疹を発症するリスクが高まります。

 反対に、帯状疱疹になりにくいのは、幼稚園・保育園の先生や小児科医など、水ぼうそうの患者に接する機会が多い人です。彼らの周りにはしょっちゅうウイルスが飛び交っていて、ウイルスを見つけるたびに「平氏がいる!」と源氏役の免疫機能が反応し、活発に働いてくれるからです。

*1 国立感染症研究所「2016年度感染症流行予測調査」

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