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50歳を過ぎたら検査必須! 急増する前立腺がん

経過観察からロボット手術まで、進化する治療の選択肢

 田中美香=医療ジャーナリスト

 高齢化に伴い近年急増している前立腺がんは、2020年には肺がんに次いで2番目に多いがんになると推測されています。ロボットによる手術が広く普及すると同時に、治療をしないで様子を見る選択もあるなど、治療方法は多岐に渡り、今も進化中です。
 東京医科大学病院 泌尿器科教授・ロボット手術支援センター長である大堀理氏に、手術支援ロボットを用いた最新治療や早期発見のポイントを聞きました。

前立腺がんは、症状がないままゆっくりと進行する

なぜ前立腺がんになるのですか、原因を教えてください。

前立腺は膀胱の真下で尿道を取り囲むように位置する。(©alexmit -123rf)

大堀 前立腺は男性だけにある約3~4cmの器官で、第一の役割は生殖機能です。膀胱の真下で尿道を取り囲むように位置するため、排尿を支える機能も担っています。

 かつて「人生50年」といわれた時代には、前立腺がんや前立腺肥大症はほぼないに等しい状態でした。男性も80歳以上に寿命が伸びたこと、つまり加齢が一番の原因です(下表)。

前立腺がんになるリスクが高いタイプ
高年齢である 好発年齢は60歳代で、年齢が高くなるにつれて増加する。50歳を過ぎたらPSA検査を受けてみよう。
近親者に前立腺がんの人がいる 親兄弟、親戚に前立腺がんの人がいれば、他の人に比べて4~5倍も前立腺がんになりやすい。PSA検査は45歳くらいから受けること。
脂っこい欧米型の食事 米国に移住すると日本人の罹患率が増えるので欧米型の食事が影響すると言われている。

 前立腺がんには、食生活も影響します。従来は欧米に多い病気でしたが、日本でも増えてきたのは、欧米型の脂っこい食事が多くなったためといわれます。また、約1割は家族性遺伝で起こります。前立腺がんを摘出する手術を、兄弟で受けるという人も少なくありません。手術を受ける人に兄弟や息子さんがいれば、積極的にPSAという血液検査を受けるようにお話しします。

PSAとは、どのような検査ですか。

大堀 PSA(Prostate-specific antigen;前立腺特異抗原)とは、前立腺から精液中に分泌されるタンパク質の一種です。精巣(睾丸)で作られた精子が前立腺液と一緒に射精される際、精液を柔らかく液状化してくれるのがPSAです。そのため、PSAは生殖機能に欠かせない酵素と言えます。

 前立腺に何らかの問題があれば、血液中のPSA値が高くなる特徴を生かした検査で、他の臓器の異常では数値は変わらず、前立腺の異常にのみ反応することから、数ある腫瘍マーカーの中でも大変優れたものです。PSA検査の普及で、前立腺がんを早期に発見することができるようになりました。

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