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C型肝炎は飲み薬で治す時代へ

注射薬からシフトし、ウイルス排除率も大幅に向上

 田中美香=医療ジャーナリスト

C型肝炎は肝臓に生じるウイルス性の感染症です。自覚症状がないまま慢性化して進行し、肝硬変や肝がん(肝臓がん)に発展することがあるため、放置してはならない病気の一つと言われます。現在、日本の肝がんの死亡者は年間約3万人。その6割は、慢性C型肝炎から肝硬変を経て肝がんを発症した人たちで、C型肝炎の段階でいかに病気を抑え込むかがカギとなります。
 C型肝炎の治療はここ数年で新薬が続々と登場し、ウイルスの排除率が飛躍的に高まっています。大きく変化しつつあるC型肝炎の治療の現状について、東京大学医学部消化器内科教授の小池和彦氏に聞きました。

C型肝炎の治療は、注射によるインターフェロン療法が主流だった

ここ数年、慢性C型肝炎の治療は大きく変化していると聞きますが、どのように変わってきたのでしょうか。

小池 C型肝炎は、ここ15年で画期的な治療が次々に開発され、大きく様変わりしました(下図)。ポイントは、副作用の強い長期間の注射による治療から、体への負担が少ない飲み薬による治療へと変わったことです。

[画像のクリックで拡大表示]

 これまで長く行われてきたのは、ウイルスの増殖を抑えるインターフェロンという薬を使った治療法でした。インターフェロンとはタンパク質の1つで、ウイルスなどの異物が身体に侵入した時に、ウイルスに対抗するために細胞がつくる物質です。これを注射することで、肝炎ウイルスが増殖するのを抑えることができます。

 しかし、インターフェロン療法には、治療を受けたほとんどの人に強い副作用が現れるというデメリットがあります。発熱、頭痛、うつなどのつらい症状に加え、通院して注射を受ける手間も大変なものです。それに加えて、ウイルスの量が多い人ほど治療効果が低いため、効きにくいタイプのC型肝炎ウイルスに感染している患者さんでは、インターフェロン療法でウイルスを完全に排除できる人はわずか5%未満、つまり20人に1人にすぎませんでした。

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