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A香港型インフルエンザはなぜ怖い?

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 田中美香=医療ジャーナリスト

例年12月頃から流行するインフルエンザが、2014年は11月末から流行入りした。これは過去10年で2番目の早さだという。毎年変異を繰り返して大暴れするインフルエンザウイルス、今年の流行の主流はA香港型(H3N2)だ。このウイルスにはどのような特徴があるのか、ワクチンの効き目はどうなのか…。気になるところを、けいゆう病院(横浜市)小児科の医師で慶応大学医学部客員教授の菅谷憲夫氏に聞いた。

 「今年、インフルエンザは大きな流行になり、重症例も多くなる恐れがあります」―インフルエンザに詳しいけいゆう病院小児科の菅谷憲夫氏はこう語る。その理由は、流行開始時期が早いこと、そして、流行しているウイルスが「A香港型」であることだ。

「冬休み」のタイミングが流行のピークを左右する

 まずは、流行の開始時期。インフルエンザは例年12月中旬から流行し始め、学校や職場で欠席者が増えてきたところで冬休み(年末年始休暇)に入る。そこでいったん落ち着くが、年が明けて学校や職場が再開すると、再び患者数が増え、1月中にピークを迎える。続いてB型が出てきて、3~4月まで続く…という経過をたどることが多い。

 ところが、「今年は東京や神奈川など東日本を中心に、例年より1カ月も早く流行入りしたために、年末を待たずに一気にピークを迎える可能性があります」と菅谷氏は話す(図1)。

図1◎ 東京都におけるインフルエンザ患者報告数の推移(東京都健康安全研究センター発表資料より)
定点当たりの患者数は前週から急増し、10を超えた。
[画像のクリックで拡大表示]

 国立感染症研究所感染症疫学センターの発表では、12月7日までの1週間(第49週)で、流行の指標となる、定点医療機関当たりの患者数が「1.0」を超えた都道府県の数は37、全国の定点当たりの患者数は「3.49」に達した。さらに、日経メディカルが報道した最新の速報値では、12月14日までの1週間(第50週)の定点当たり患者数は「7.38」となり、前週から倍増している。

この冬、最も多い「A香港型」とは?

 流行している型がA香港型である点にも警戒が必要だと菅谷氏は言う。

 ヒトで流行するインフルエンザウイルスには、2種類のA型(H3N2〔香港型〕、H1N1〔ブタインフルエンザ〕)、B型の計3種類があるが、A香港型はどのような特徴を持つのだろうか。

 「A香港型には、小児や高齢者で重症化しやすく、大流行しやすい、という特徴があります。A香港型に感染すると、小児は熱性けいれんを起こしやすく、インフルエンザ脳症に至ることもあります。高齢者では肺炎を起こして死亡することも珍しくありません。昨シーズン(2013/14シーズン)に流行したA型のH1N1は、60歳以上の方には一定の免疫があり、かかりにくいとされていました。しかし、今年流行しているA香港型はそうはいきません。高齢者も感染しやすいので、大きな流行になるとみています」。

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