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止まらない咳…ぜん息、感染症、肺がんが原因?

3週間以上続く咳に要注意

 

そのほかの病気が原因の咳

 一般的に咳が長引くのは気管支や肺などの病気。しかし、呼吸器以外の病気による咳もある。まずは呼吸器外来で診てもらおう。

タバコや環境汚染が原因の肺の生活習慣病:慢性気管支炎/COPD(慢性閉塞性肺疾患)

 慢性気管支炎は、気管支炎のうち、痰を伴う咳が1年間で3カ月以上続く状態が2年以上継続している状態。「喫煙、大気汚染などがハイリスク因子といわれている」(加藤名誉教授)。

 COPDは、この慢性気管支炎と肺気腫(血液に酸素を供給し二酸化炭素を排出する肺胞が破壊される病気)を併発している状態。乾いた咳が出るのが特徴だ。「肺胞と気管支が破壊されるため呼吸がうまくできず、ちょっと体を動かしただけでも息切れがして、日常生活に支障を来すことも」(加藤名誉教授)。

 20年以上喫煙を続けてきた人に多く発症するなど喫煙との関連が深いため、「肺の生活習慣病」ともいわれ、日本人の死亡原因の9位(2012年)である。

【治療】

 肺胞は元に戻らないため、症状を改善するための治療が主になる。「まず禁煙は必須。症状の進行度に合わせ、気管支拡張剤による治療。最近はさらに効果的な吸入薬が開発されている。在宅酸素療法、呼吸リハビリテーションなども行われる」(加藤名誉教授)。

食道への刺激で咳が出る:胃食道逆流症(GERD)

 胃食道逆流症(GERD)は、胃酸や消化途中の食べ物が食道に逆流することで胸やけや胸の痛みが生じる病気。逆流を繰り返して食道に炎症が生じると逆流性食道炎になる。

 「本来、消化器系のトラブルだが、食道にも咳中枢を刺激する受容体があるため、咳が出る。胃酸の増える食後に咳がひどくなるようなら、GERDが原因の可能性が高い」(谷口部長)。近年、30~40代の女性に急増している。

【治療】

 「胃酸の分泌を抑えるプロトンポンプ阻害薬が非常に有効。食べ過ぎや寝る前の食事は、胃の入口で胃酸の逆流を防いでいる下部括約筋を緩めるため、GERDの一因に。寝る3時間前の食事、食べ過ぎを改善するだけで、症状が消えることもある」(谷口部長)。胃酸を増やす脂肪分の多い食事やチョコレート、喫煙、飲酒もリスク因子。肥満や過度の便秘による腹圧の上昇でも起きる。

若い人、女性も要注意:肺がん

 呼吸器の病気で最も死亡率が高い。近年、女性にも増えている。特にタバコの煙がリスクを高める。「がんのできる場所によって、中心型(肺の入口)と末梢型(肺の奥)があり、初期症状では中心型は咳が出る。コンコンという咳が数カ月続いた後、痰を伴う湿った咳になる。末梢型は自覚症状がない場合が多い」(加藤名誉教授)。

 呼吸のたびに全身の血液が肺を通過するため、肺がんは転移しやすいが、早期発見で治癒は可能。「小さいがんはレントゲンでは発見しにくい。40歳を過ぎたら、より精度の高いCT検査を定期的に受けたい」(加藤名誉教授)。

【治療】

 腺がん、扁平上皮がん、小細胞がん、大細胞がんの4つに大別される。その組織型、進行度などによって治療法も異なる。一般的には手術(開胸手術、内視鏡手術)、放射線治療、化学療法(抗がん剤治療など)。早期の中心型はPDT(レーザー療法)で治療される。末梢型は自覚症状がない場合が多い」(加藤名誉教授)。

ストレスからゴホゴホ:心因性

 ストレスなどが要因の咳も。不眠症を伴うこともある。「心因性の咳は心身が緊張状態にある昼間にひどくなる」(谷口部長)。

【治療】

 「心身のリラックスが大切なので、熟睡感を得られるだけで咳が止まることが多い」(谷口部長)。病院で入眠剤を処してもらってもいい。

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