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ラクにすぐ治せる女の痔

市販の漢方薬・外用薬で対処するには?

 

出血や痛みには市販薬、タイプ別漢方薬で治ることも

 痔に使える市販薬の主な作用は、止血と便通の改善だ。今ある症状に体質を加味して選ぶ漢方薬と、症状だけで選べる西洋医学の軟膏や座薬、便秘薬などがある。医療機関を受診した場合も、軽症から中等度の痔であれば、これらの薬が処方される。

 「いぼ痔の出血には槐角丸(かいかくがん)、便通を整えながらいぼ痔のうっ血をとりたいときは乙字湯(おつじとう)。血行の悪さがある人には桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)。加えて便秘もある人には、桃核承気湯(とうかくじょうきとう)を処方することが多い」と山口院長は話す。

 頑固な便秘には、マグネシウムの浸透圧作用で腸管に水を引き出す塩類下剤もよく効く。

 一方、成城漢方内科クリニックの盛岡頼子院長は「暑がりでのぼせがある人の痔出血には、熱を冷ます黄連解毒湯(おうれんげどくとう)、貧血ぎみで冷え性の人の痔出血には芎帰膠艾湯(きゅうききょうがいとう)がいい」という。

 脱肛ぎみの人には、不足したエネルギーを補うことで下垂感を止める補中益気湯(ほちゅうえっきとう)が効果的。

 体力が低下したあな痔の人には、膿を出すパワーを補うとともに組織再生を促し、治りを良くする千金内托散(せんきんないたくさん)がお薦め。

 切れ痔や、外痔核の血豆の痛みにはステロイド軟膏がいい。

 いずれも1週間ほど使ってみて効果が得られなければ、肛門科で診察してもらおう。

表1◎ 痔のタイプ別漢方薬と市販薬
痔の症状全般乙字湯
(おつじとう)
肛門の湿った熱をとる薬。下剤の配合が少ないので軽い便秘の人に。
槐角丸
(かいかくがん)
軽い炎症やうっ血による痔の症状を緩和する中医学処方。止血効果に優れる。下剤成分は含まない。
冷え&出血芎帰膠艾湯
(きゅうききょうがいとう)
痔出血が繰り返し起こる貧血ぎみの人に血を補いながら止血する。
うっ血・便秘桂枝茯苓丸
(けいしぶくりょうがん)
血行の悪さを改善することで体調を整える薬。下剤成分は含まない。
桃核承気湯
(とうかくじょうきとう)
体力があって便秘する人の血行を良くしながら便を軟らかくする。
のぼせ&出血黄連解毒湯
(おうれんげどくとう)
のぼせてイライラし、焦燥感の強い人の熱を冷まし出血を止める。
脱肛補中益気湯
(ほちゅうえっきとう)
疲れて内臓を保持する力が弱った人に元気をつけ下垂感を止める。
あな痔千金内托散
(せんきんないたくさん)
体力をつけて体の中から膿を出し、皮膚や粘膜の炎症を鎮める薬。
便秘排便を促す塩類下剤
痛み・腫れステロイド配合外用剤
夜中に肛門に激痛が走る「消散性肛門痛」って?
夜中に突然、お尻が痛くて飛び起きた経験はないだろうか。これは消散性肛門痛(しょうさんせいこうもんつう)と呼ばれる。人口の8~18%に起こる珍しくない症状だ。野村院長によると、筋肉の緊張をとる芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)がよく効く。経験者は常備しておくと安心だ。お風呂でリラックスするのもケアと予防に効果的という。

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