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妻とは大の仲良し! でも、できない…

増える男性の性嫌悪症、薬物併用で治療に光

 荒川直樹=科学ライター

まだまだ男盛りの中高年に容赦なく襲いかかる体の悩み。医者に相談する勇気も出ずに、1人でもんもんと悩む人も多いことだろう。そんな人に言えない男のお悩みの数々を著名な医師に尋ね、その原因と対処法をコミカルで分かりやすく解き明かす。楽しく学んで、若かりし日の輝いていた自分を取り戻そう。

金融機関の支店に勤める35歳。結婚12年目の妻とは仲良し夫婦。週末のテニスをはじめ、どこに行くにも一緒。テニス仲間からは「おしどり夫婦だね」とからかわれるほどだけど、実は、僕らには誰にも言えない秘密がある。それは、この5年間、夫婦としてすべきことを1度もしていないのだ。きっかけは長女が生まれて、しばらく「遠ざかって」いたこと。お互いをパパ、ママと呼んでいるうちに、何だか妻を性的な対象として見られなくなってしまったのだ。それなのに他の女性やアダルトビデオを見て興奮する自分が情けない。妻は、この件については黙ったままだが、本当は寂しくつらい思いをしていることぐらい「家族だから」分かる。こんなオレに有効な処方箋はあるのか。
(イラスト:川崎タカオ)
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 セックスレスとはなにか。日本性科学会は「病気など特別な理由がないのに、1カ月以上性交渉のないカップル」と定義している。しかし、カップルの両方ともが「性交渉を望んでいない」場合は、あえてセックスレスの問題を顕在化する必要がない。そこでカップルのどちらかが性行為を望んでいるのに、それを実現できない場合が問題になってくる。

 これまでの調査で、セックスレスの割合が徐々に増えていることが分かっている。例えば、日本家族計画協会が2016年に行った調査では 結婚している16~49歳の男女セックスレスの割合が過去最高の47.2%だった。前回2014年調査に比べ2.6ポイント増え、調査を始めた04年からは15.3ポイントの増加だった。

 セックスレスになる理由はさまざまだ。「仕事で疲れている」「出産後なんとなく」といった生活習慣上の問題のほか、ED(勃起障害)、性欲低下障害といった病気の場合もある。

 こうしたなか、新たなセックスレスが登場しているという。長年、セックスレスの治療に取り組んできた、あべメンタルクリニックの阿部輝夫院長は「最近目立つようになったのは男性の性嫌悪症です」と話す。

日本男性に急増する性嫌悪症

 性嫌悪症というのは、性行為はもちろん性的な事柄そのものに関して嫌悪感を抱くことだ。かっては女性に多く見られる病気だったが、あべメンタルクリニックの調査では最近は男性の患者が増えている。

 性嫌悪症の発症の仕方はさまざまだ。阿部院長は「はじめ性欲低下障害だった人が、失敗やイヤな思いを繰り返すうちに嫌悪症へ移行した場合のほか、これといった理由がなく、出産・子育てなどでセックスレスの期間があり、あるとき気づいたら、まったくイヤになっていたという場合もある」と話す。

 ただ、性欲低下が主な原因なら誰に対してもその気にならないが(全般型)、近年増えている性嫌悪症は、妻に限ってその気が起こらない(状況型)タイプのセックスレスなのだ。

 ただ、だからといって妻のことを愛せなくなったというわけではない。阿部院長は「むしろ逆。性嫌悪症の夫婦は非常に仲が良いことが多い。問題は、どのように仲が良いかだ。結婚生活を続けていくうちに、パートナーが母親、兄妹、友人のようになってしまう」と話す。こうした関係の変化が続くと、やがて相手をセックスの対象として見ることができなくなる。さらに、そうした想像をするだけであたかも近親姦をしているような恐怖が湧いてくるようになるという。

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