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緊張すると「食べ物がのどを通らない」のはなぜ?

自律神経が決める、「唾液」の量とネバネバ度

 北村 昌陽=科学・医療ジャーナリスト

聞きたかったけど、聞けなかった…。知ってるようで、知らなかった…。日常的な生活シーンにある「カラダの反応・仕組み」に関する謎について、真面目にかつ楽しく解説する連載コラム。酒席のうんちくネタに使うもよし、子どもからの素朴な質問に備えるもよし。人生の極上の“からだ知恵録”をお届けしよう。

今日の会議のことを思うと、食事がのどを通らない…。(©SHOJIRO ISHIHARA-123RF)

 大事な取引先の接待や偉い人との会食といった、緊張しがちな場面では、「食事がのどを通らない」ことがよくある。いくら噛んでもなぜか食べ物をうまく飲み込めないし、味もよく分からない。皆さんも経験があるだろうか?

 一時的な現象ならまだいいが、仕事のストレスや人間関係の悩みなどが続くと、そんな状況が長引くこともある。若い人なら、恋愛の真っ最中に、そんな経験を味わうかもしれない。

 どうして、緊張すると食べ物の通りが悪くなるのだろう? のどが狭くなるのだろうか?

 「いえいえ、緊張によって変化するのは、のどというよりも、唾液です」

 こんなふうに説明を始めたのは、日本大学歯学部教授で、摂食機能の専門家である植田耕一郎さん。いわば「食事がのどを通る」現象のプロだ。今回は、植田さんの解説で、「緊張」と「食事」の微妙な関係をみていこう。

緊張すると、唾液が減ってネバネバになる

 唾液は、唾液腺から口の中に分泌される液体。健康な人では1日に1~1.5リットルも出ている。

 植田さんによると、唾液には「サラサラ唾液」と「ネバネバ唾液」という2種類があるという。

 「サラサラ唾液は文字通りサラサラの性状。ほとんど水分でできています。一方のネバネバ唾液は、ムチンという成分を含んでいて、粘り気が強いのが特徴です」

 そして、どちらの唾液が主に出るかは、自律神経によって決まる。自律神経のうち、体をリラックスさせる副交感神経が優位に働くときは、主にサラサラ唾液が分泌される。これに対して、体を緊張させる交感神経が活発なときは、主にネバネバ唾液が分泌されるのだ。

 「だから、緊張すると口の中の粘り気が強くなります。『固唾を呑んで見守る』と言う表現がありますが、この『固唾』というのが、ネバネバ唾液のことです」(植田さん)

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