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二日酔いで困った朝は「サプリ」や「漢方薬」で対処する

“最終手段”の点滴を試してみた

 葉石かおり=エッセイスト・酒ジャーナリスト

酒を飲む前は「二日酔いになるまい」と思っていても、酒宴の盛り上がりの勢いにつられ、つい飲み過ぎてしまい、気づけば二日酔いに。頭痛や吐き気などの不快感から早く脱しようと、さまざまな対策が試されている。今回は、薬やサプリメントなどを使い、二日酔いの症状を和らげる方法について解説する。

 二日酔いを解消する方法の中には逆効果ともいえるものもある。その代表格が翌朝の熱い風呂やサウナである。

二日酔いの時は意識して水分を取ることは必要だが、尿や汗でアルコールを搾り出そうとする行為はあまり有効ではない。(©tooru sasaki-pixta)

 「二日酔いになると、サウナや熱い風呂に入って、体の中に残ったアルコールを搾りだそうとする方がいますが、これは大きな間違いです。汗で出て行くのはアルコールよりも、水分のほうがはるかに多く、二日酔いの脱水症状をさらに悪化させる可能性があります」

 こう話すのは肝臓専門医で自治医科大学附属さいたま医療センター消化器科の浅部伸一先生。「むしろ、スポーツドリンクなど、意識して水分を摂ることのほうが重要です」(浅部先生)。逆に、水分をたくさんとって尿や汗でアルコールを搾り出してしまおうと考える人もようだが、浅部先生によると「これもあまり有効ではない」という。

 「アルコールによる脱水症状の緩和、肝機能の低下を防ぐために水分を十分にとることは有効ですが、“アルコールを体外に出す”という点では疑問です。水分を多く摂取することで確かに尿中や汗にアルコールは排出されますが、それは体内に蓄積したわずか数パーセントに過ぎません」

 そこで二日酔いの症状をスムーズに回復するための適切な緩和方法を浅部先生にうかがった。

ビタミン類やアミノ酸をサプリメントで補う

 「あくまでも補助的なもの」という浅部先生の前置きがあって、薦めてくれたのがビタミンB群やアミノ酸などをはじめとするサプリメントである。

 アルコールを大量に摂取することで、必要以上に体から消費されてしまうのがビタミンB群だ。

 ビタミンB1はアルコールに含まれる糖分を、そしてビタミンB2は脂肪を分解し、それらをエネルギーに変える働きがあり、二日酔い特有の疲労感の緩和に効果が期待できる。またビタミンB6はたんぱく質をアミノ酸に分解するのに欠かせない栄養素で、肝臓の機能を高める役割がある。

 一方、アミノ酸は体の中でエネルギー源となる糖を新たに作り出す場合(糖新生)に、アルコールの分解や代謝を促す働きがある。このためアルコールの分解能力を元通りに戻し、二日酔いの症状を改善させると考えられている。

 さらに、アミノ酸同様、アルコールの分解能力を高めるのがビタミンCだ。ビタミンCは体の中で抗酸化物質として作用し、アルコールを代謝する際に産生されるアセトアルデヒドをはじめとする有害物質による体へのダメージを防いだり、緩和する効果が期待できる。

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