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左党の一分

痛風・尿酸値が怖いなら、ビールより酒量に気をつけよ!

左党の尿酸対策【前編】~酒量が多いほど痛風リスクが高まる!~

 葉石かおり=エッセイスト・酒ジャーナリスト

高尿酸状態を放置すると、生活習慣病を招きやすい

 読者の中には、尿酸値が高く、高尿酸血症(7.0mg/dL)に該当している人もいらっしゃると思う。それでも痛風発作が起きていない人もいるだろう。このため、尿酸値が高くても放置している人も少なくないに違いない。

 実際、尿酸値が高くなっても、必ずしも痛風発作が起こるわけではない(もちろん尿酸値が高くなるほど、その確率は高まる)。では、尿酸値が高くなっても、必ずしも痛風にならないなら、放置しておいてもいいのだろうか。

 細谷さんは、「尿酸値が高い状態を放置すると、生活習慣病を招きやすいので、放置してはいけません。医師に相談してください」と話す。細谷さんによると、尿酸値が上昇するにつれて、メタボリックシンドロームの頻度が高くなり、逆にメタボリックシンドロームの人ほど尿酸値が上昇することも分かっているのだという。

 「高尿酸血症の人は、糖尿病、高血圧、脂質異常症などを合併するケースが多く、これらの結果、動脈硬化を引き起こし、心筋梗塞や脳梗塞などの障害を起こすリスクが高まります」(細谷さん)。さらに、高尿酸血症を放置すると、腎機能が低下したり、尿路結石ができやすくなったりするという。

 こう聞くと、尿酸値が高い状態(高尿酸血症)を放置しておくのが、いかに危険なことかよく分かる。読者の中には、「痛風の一時的な痛みくらいならしょうがないか…」などと甘く見ている人もいるかもしれないが、その考えは捨てたほうがよい。これから先の人生を、長く健康で楽しめるようにするためにも、飲酒を含めた生活習慣の改善に着手していただきたい。

        ◇        ◇        ◇

 日経Goodayの名誉のためにフォローすると、アルコール自体が尿酸値を上げる大きな要因で、ビールだけを控えても意味がないことは、過去の記事で紹介している。恥ずかしながら私は取材日まで知らなかったのだが…。

 とはいえ、私と同様に知らなかった人も少なからずいると思う。健診結果で尿酸値が7.0mg/dLを超え、危険領域に入ってきた人は、まずは節酒を心がけよう。尿酸値を下げることは、痛風発作のリスクを下げるだけでなく、様々な生活習慣病のリスクを下げることにもつながる。

 ただし、酒量はどのくらいにすればいいのか、休肝日を作ったほうがいいのか、あるいは節酒以外の対策はないのかなど、気になるところはまだまだある。具体的な尿酸対策は、次回で詳しく紹介していく。

細谷 龍男(ほそや たつお)さん
東京慈恵会医科大学名誉教授/慢性腎臓病病態治療学教授
細谷 龍男(ほそや たつお)さん 1972年東京慈恵会医科大学卒業。1997年同大第二内科(2000年内科学講座腎臓・高血圧内科と改組)教授。2013年4月から現職。日本痛風・核酸代謝学会理事長、日本腎臓学会・前理事、第110回日本内科学会総会・講演会会頭。
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