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左党の一分

痛風・尿酸値が怖いなら、ビールより酒量に気をつけよ!

左党の尿酸対策【前編】~酒量が多いほど痛風リスクが高まる!~

 葉石かおり=エッセイスト・酒ジャーナリスト

アルコールそのものに尿酸値を上げる作用が

 ただし、細谷さんは、ビールだけを控えても意味がないという。「なぜなら、アルコールそのものが尿酸を上げる要因になるからです」(細谷さん)

 何と元凶は、アルコールそのものにあったとは! 前述のように、私は、「プリン体の多いビールさえ飲まなければOKで、他のお酒にすればいい」と思っていた。実際、私のまわりの痛風持ちのオジサマ方はその事実を知らず、「プリン体ゼロの本格焼酎なら大丈夫」と言って、ガンガン飲んでいる。

 「それは大きな勘違いです。ビールに限ったことではなく、アルコールそのものに尿酸値を上げる作用があります。アルコールはエネルギー物質であるATPを分解し、尿酸の産生を促進します。また、アルコールが肝臓で分解される際に生成される乳酸は、腎臓からの尿酸の排出を低下させてしまうのです。さらにアルコールには抗利尿ホルモンを抑制する作用があり、脱水も進みます。尿酸の7~8割は尿から排出されますが、脱水によって尿量が少なくなるため、尿酸の排出が低下し、体内の尿酸値が高くなるのです」(細谷さん)

 「えええー、ビールさえ我慢すればいいと思っていたのに」という左党の悲鳴が聞こえてきそうである。かく言う私も心でそう叫んでいる(泣)。

 実際、アルコールの摂取量が多いほど、痛風の発症リスクが高まるという研究結果も出ている(下グラフ)。これを見ると、アルコール摂取量が増えるほど、きれいに痛風発症の危険度が高まっていることが分かる。アルコール摂取量が30~49.9gでリスクは約2倍に高まっている。日本酒なら1合、ビールならロング缶1本で、純アルコールで20g程度になる。つまり、日本酒を2合飲めば、リスクは2倍になるという計算になる。左党ならこのくらいは最初の30分で軽くクリアしてしまいそうだ。

アルコール摂取量が増えるほど痛風発症リスクは増える
『高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン 第2版』(日本痛風・核酸代謝学会 ガイドライン改訂委員会)より

 なるほど、尿酸が高い人がビールを控えたり、プリン体ゼロのアルコール飲料を選ぶのは間違った選択ではないが、それ以前に、そもそもお酒そのものの摂取量を減らさなければならないのだ。

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