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お酒を飲んで顔が赤くなる人、ならない人は何で決まるのか

原因はアセトアルデヒド!食道がんなどにも影響が

 葉石かおり=エッセイスト・酒ジャーナリスト

酒を飲むと赤くなる人とならない人がいる。酒に強い酒豪は、たいてい顔色が変わらないが、顔が赤くなる人でも結構飲める人がいる。酒を飲んで赤くなる人とならない人の違いはどこにあるのだろうか。また、顔が赤くなる人は、食道がんなどの罹患率が高くなるという怖い話も耳にする。これは本当だろうか。今回は、飲酒により顔が赤くなる理由と健康への影響についてまとめた。

顔が赤くなる人、ならない人との差は?

酒を飲んで赤くなる人と、赤くならない人がいる。この差はどこにあるのだろうか? (©PaylessImages -123rf)
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 世の中には酒を飲んで赤くなる人と、赤くならない人の2通りのタイプがある。ビールをグラスに半分飲んだだけで、顔が桜色に染まる女性を見ると、「ああ、なんて艶っぽいのだろう」とうらやましくなる。

 筆者の場合、年に数回くらいは赤くなるものの、赤くなるまでの量が普通の人の倍以上。顔が真っ赤になり、「もう飲めません」と言えば酒を注ぐほうも納得するのだろうが、まったく変わらないので、「まだ飲めるだろう」と思われるらしく、本人は「マックスぎりぎりの状態」だというのに、グラスが空になるとすぐに酒をつがれてしまう。そんなこんなで毎度飲みすぎてしまうのだ。

 顔が赤くなる人、ならない人との差は一体なんなのだろうか? 経験上、酒に強い人は顔色が変わらない人が多いように感じる。だが、顔が赤くなる人でもいける口の人もいる。酒の強弱と、顔が赤くなる、ならないは必ずしも一致しないように思う。顔が赤くなるのは、もしかしたら体から発信される何らかのサインなのではないのか? そこで今回は、成増厚生病院 東京アルコール医療総合センターでセンター長をつとめる垣渕洋一先生に話をうかがった。

 「お酒を飲んで顔が赤くなり、さらには血圧が上がったり、冷や汗をかく、動悸がするなど、複合的な症状を『フラッシャー』と呼びます。顔が赤くなるのは、体内でアルコールが代謝される際に発生するアセトアルデヒドの毒性が大きな原因です」と垣渕先生が説明してくれた。

憎っくき「アセトアルデヒド」が原因!

 「アセトアルデヒドの作用で、顔などの毛細血管が拡張されることで顔などが赤くなります。さらに、アセトアルデヒドは交感神経の刺激作用がとても強力です。これにより脈拍が上がり、その結果として、血圧が上がり、冷や汗が出る、筋肉が緊張するなどの症状が引き起こされるのです。これがフラッシャーの原因です。さらにアルコール本来が持つ血流を促す作用も手伝って、顔の赤さが助長されるというわけです」(垣渕先生)

体内に入ったアルコールは、アルコール脱水素酵素によってアセトアルデヒドに分解される。その後、「アセトアルデヒド脱水素酵素」(ALDH)により、無毒な酢酸になり肝臓から排出される
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 二日酔いの原因ともなる、憎っくきアセトアルデヒドが、顔が赤くなる原因を握っていたわけか。ちなみにフラッシャー状態が慢性化し、鼻や頬の一部が飲んでいないときでも赤くなる症状を「酒さ」(しゅさ)と呼ぶ。いわゆる「酒焼け」といわれる状態だ。

 酒を飲めば、誰もが体内にアセトアルデヒドが発生するのに、何故、私のように赤くならない人もいるのだろうか?

 「実は顔が赤くなる、ならない人の差には、アセトアルデヒドを分解する『アセトアルデヒド脱水素酵素』(ALDH)が大きく影響しています。ALDHの1つである『ALDH2』の活性は、その人の遺伝的要素によって決まります。ALDH2の活性には人によって生まれつきの強弱があり、3タイプに分類することができます」(垣渕先生)

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