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二日酔いの元凶はアルデヒドだけじゃない!?

飲酒で起こる様々な体の反応とは

 葉石かおり=エッセイスト・酒ジャーナリスト

酒を飲む経験をしたことがある人なら、誰しも“二日酔い”を経験したことがあるだろう。この二日酔いとは何が原因で起きているのだろうか。

飲み会は楽しい…が、二日酔いは怖い(© taa22-Fotolia.com)

 飲み会の翌朝…、体は鉛を着けたかのように重たく、喉はカラカラ。水さえ受け付けそうにない胃の不快感に、鈍い頭痛―。これこそ酒を飲み過ぎた翌朝に起こる二日酔いである。その元凶は、体の中でアルコールを代謝する際にできる「アセトアルデヒド」と一般的にはいわれている。

 だが二日酔いになる日もあれば、全くならない日もある。この違いは酒の種類? 飲んだ量? それとも体調? 二日酔いに陥る原因を詳しく探ってみた。

 「二日酔いのメカニズムは、実はまだ詳しく解明されていません。アセトアルデヒドだけでなく、様々な原因が複雑に関係していると考えられています」。こう話すのは、アルコールに関連する疾患に詳しい、久里浜医療センター精神科診療部長の木村充先生。

 木村先生によると、二日酔いには、(1)アルコールそのものによる影響、(2)アルコールの代謝物、(3)酒の添加物―といった複数の要因が関係しているという。

アルコールで崩れる体内のバランス

 これらの要因が体にどう作用するかを、順番に解説していこう。

 まず、アルコールそのものが体に及ぼす影響として、最も自覚しやすいのは「トイレが近くなる」こと。そもそも酒そのものが水分であり、過剰な水分を排出しようとするのは合点がいく。しかし実は「体内の水分調節をする抗利尿ホルモン(バソプレシン)の分泌がアルコールによって抑えられるため、水分が尿として排出されやすい」と木村先生が説明する。「必要以上に尿が排出されることで脱水気味になり、喉が渇いたり、頭痛を引き起こしたりすると考えられています」。

 つまりアルコールは水分補給どころか、反対に脱水を誘発しやすいのだ。これまで風呂上がりや、スポーツの後、わざわざ水を飲むのを我慢して冷たいビールで喉を潤すことが日常的になっている人はなおさら注意が必要である。

 

 さらに、「アルコールは、免疫反応や炎症反応、生体防御に深く関わる『サイトカイン』を脳の血管周りで増加させます。これが頭痛を起こしやすくする原因の一つ」と木村先生は続ける。サイトカインとは、体内で起こった炎症などのトラブルを細胞同士で知らせ合う物質(微量生理活性タンパク質)のこと。特に片頭痛持ちの人がお酒を飲むと症状が悪化することもあると木村先生は指摘する。

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