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飲酒が大腸がんのリスクを上げるのは確実!?

酒量は日本酒2合程度までに抑え、葉酸、食物繊維を積極的にとろう

 葉石かおり=エッセイスト・酒ジャーナリスト

やはり飲み過ぎは避けたほうがいい

 最後に、溝上さんに、大腸がんを防ぐためのポイントを整理していただいた。

 溝上さんがまず指摘したのが、酒量である。「前ページのグラフからも明らかなように、酒量が増えると大腸がんのリスクが上がります。まずは酒量を純アルコールに換算して23~45.9g未満(日本酒1~2合程度)に抑えること、これが大前提です」(溝上さん)。ああ、やはり今回も「節酒」を免れることはできなかったか…。

 食事については、食物繊維も重要なポイントになるという。「穀物由来の食物繊維を積極的にとることをお勧めします。かつては、ゴボウなどをはじめとする野菜からの摂取がいいとされていましたが、最新の研究によって米や麦などの穀類に含まれる繊維が有効なことも分かってきました。⽩⽶に雑穀を混ぜるなどして⾷べるといいでしょう。その他、牛乳などカルシウムを豊富に含んだ食品も積極的にとってほしいですね」(溝上さん)

 玄米や大麦などは、すでに日々の食生活に取り入れられている方も多いだろう。特殊なものでなく、誰もがすぐに実践できる食材なのがありがたい。

 また、肥満も大腸がんのリスクを高めると溝上さんは警告する。「BMIが25を超えないよう注意してください。そのためにも週150分を目安に運動することを習慣づけましょう」(溝上さん)。肥満はがんをはじめ、様々な病気の元凶だ。メタボと診断されている方は、さらに注意が必要だ。溝上さんが推奨する週150分の運動は、1日に換算すれば20分ちょっと。1駅分歩く、エレベーターより階段を使うなど、少し意識することで無理なく達成できそうである。

        ◇        ◇        ◇

 大腸がんは昔に比べ、確実に増えている。多くの人が心配するのも無理はないが、その一方で、「大腸がんは早期発見であれば治る確率が高いがん」だと溝上さんは指摘する。だからこそ「早期発見がとても重要です。40歳を超えたら年1回、大腸がん検診を受けてください」と溝上さん。過度に恐れることなく、定期的にがん検診を受けながら、日々の食生活に留意し、酒と長く付き合っていってほしい。

溝上哲也(みぞうえ てつや)さん
国立国際医療研究センター 臨床研究センター 疫学・予防研究部 部長
1988年産業医科大学医学部卒業。産業医科大学産業生態科学研究所助手、九州大学大学院医学研究院(予防医学)助教授を経て、2006年国立国際医療センター研究所(疫学統計研究部)部長。2017年4月より現職。主な研究領域は、生活習慣病の疫学研究、国際学校保健、産業保健など。
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