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左党の一分

本格焼酎に秘められたパワーで「血栓」を撃退!?

「飲んでよし、嗅いでよし」。最適量はコップ1杯!

 葉石かおり=エッセイスト・酒ジャーナリスト

過度な飲酒は様々な健康障害をもたらすことはよく知られている。一方、お酒は適量であれば、血行を促進し、精神的ストレスの発散、動脈硬化を予防するHDLコレステロールの増加などの医学的効用があるとされる。実は飲み方の工夫で、想像以上の健康効果をもたらしてくれることが、昨今の研究で続々と明らかになっているのだ。今回取り上げるのは、長らくブームが続いている本格焼酎に、血管を詰まらせる原因となる「血栓」を溶解する効果が期待できるというもの。特に芋焼酎と泡盛に、その作用が高いという。

 高血圧、脂質異常症といった生活習慣病は、日々酒を飲む左党にとって、非常に気になるもの。アルコールは中性脂肪を増加させるとされ、高血圧との関連も指摘されている。

 加齢につれ、血管も老化するのと同時に、血液にも変化がみられるようになる。いわゆる“血液ドロドロ”と呼ばれる状態で、この原因には脂質や糖質に偏った食生活、定期的な運動の不足、ストレス過多などが挙げられる。左党の場合、食生活に関しては、おつまみも要注意となる。

(1)(2)血液が“ドロドロ”になった状態で血管内皮細胞を傷つけると、止血するために血小板が集まる。(3)血小板の塊「血栓」ができる。(4)血栓は「フィブリン」と呼ばれる繊維状のタンパク質を引き寄せる性質があり、血管内にできた血栓をだんだん大きくしていく。(図:公益財団法人 循環器病研究振興財団)
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 血液ドロドロの状態はやがて、血管の内皮細胞を傷つけ、そこに血の塊を作る。これが「血栓」と呼ばれるものだ(上図)。血栓は知らず知らずのうちに血管内で“大きく育ち”、血液の流れをだんだんと滞らせて、動脈硬化、心筋梗塞、脳梗塞といった“死に至らしめる”ような重篤な疾患を引き起こす。しかもこの血栓、動脈や静脈、さらには肺、心臓、脳内…と我々が全く予知できない器官、いうなれば「所構わずできてしまう」のだから厄介なのだ。

 実は、この忌々しい「血栓」を溶解する働きが酒にはあるという、左党にとっては喜ばしいデータが存在する。酒が持つ血栓の溶解効果について、倉敷芸術科学大学生命科学部教授・学部長の須見洋行教授にお話を伺った。

酒好き医師が教える再考の飲み方
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