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左党の一分

芋焼酎と日本酒、ビール、食後の血糖値上昇が低いのはどれか?

薩摩隼人が芋焼酎のために立ち上がった! 果たしてその結果は

 葉石かおり=エッセイスト・酒ジャーナリスト

鹿児島は糖尿病死亡率が高く、肥満も多い

 乾さんは、糖尿病や肥満、痩せ(やせ)が専門で、同時に鹿児島の食文化や、本格焼酎の健康効果などの研究を積極的に行っている。まずは研究の背景について聞いてみた。

 先生、鹿児島大学は“芋焼酎のおひざ元”というのもありますが、なぜこのような研究をされようと思ったのでしょう?

 「鹿児島大学は全国唯一の“焼酎学講座”が開設された大学で(現在は「焼酎・発酵学教育研究センター」)、焼酎についての研究も盛んに行われています。そして、私が糖尿病、肥満などを専門としていたことから、芋焼酎の健康面での機能性に注目しました。特に糖代謝にいい影響があるのではないかと考えたわけです。鹿児島は何を食べてもおいしいので、つい食べ過ぎてしまいます。さらに、車社会で慢性的に運動不足になりがちなので、実は肥満の方が多いのです」(乾さん)

 確かに鹿児島の料理は基本的に甘い味付けのものが多い。名物のさつま揚げも甘いし、そもそも醤油自体が甘い。それでもって肉も魚もおいしくって(ご存じの通り鹿児島は畜産王国)、運動しないとなれば、そりゃ気を付けなければ太る。厚生労働省が2017年に発表した糖尿病の死亡率(人口10万人対)を見ると、何と鹿児島はワースト6位となっている(※2016年の人口動態統計のデータ)。こうしたバックグラウンドがあり、乾さんたちは芋焼酎の健康効果について研究を始めたわけだ。

大学のスタッフが郷土の宝・芋焼酎のために立ち上がる

 まず、乾さんたちが行った研究の内容を説明しよう。今回の実験の被験者は30~50代の男女6人。「郷土の宝」である芋焼酎のため、鹿児島大学のスタッフが被験者となった。

 今回測定したのは、食事(夕食)とともにお酒を飲んだ際の、食後の血糖値の変化だ。食事をすれば当然、食後に血糖値は上昇する。一緒に飲んだお酒の種類によって、これがどう変化するかを調べた。つまり、食中酒としての効果の違いを見ていこうというものだ。

 芋焼酎との比較対象は、水、ビール、日本酒の3種。飲酒量は、芋焼酎(アルコール度数15%)は333mL、ビール(同5%)は1000 mL、日本酒(同15%)は333mLで、純アルコール量はいずれも40gと同等になるように調整してある。ちなみに、1日当たりの推奨飲酒量は、純アルコール量で20gなので、今回の飲酒量はほぼ倍と、ややアルコール量が多い印象だが、そこは酒豪が多い鹿児島ならではだろう。

酒好き医師が教える再考の飲み方

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