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左党の一分

やっぱり20歳になるまで飲んじゃダメ? 知っておきたい未成年の飲酒リスク

未成年の飲酒は脳をはじめさまざまな悪影響があった!

 葉石かおり=エッセイスト・酒ジャーナリスト

飲み始めるのが早いほど、依存症のリスクが

 体への影響はまだある。「未成年者の飲酒は、性ホルモンのバランスにも影響します。未成年のうちに飲酒を続けると、男子ではインポテンツ、女子では月経の周期が乱れたりするリスクが高まります。また骨の発育が遅れるという報告もあります」(樋口さん)

 さらに、未成年飲酒は心や行動にも大きく影響する。

 「未成年飲酒は社会的逸脱行為を招きやすいことも知られています。未成年は成人に比べ、飲酒による行動抑制がききにくいのです。代表的なものが飲酒運転です。また、性的な問題行動に発展しやすいことも指摘されています」(樋口さん)

 大学時代を思い出すと、確かに未成年飲酒をした同期はテンションマックスとなり、暴力行為を起こして警察のお世話になっていたっけ。「若さ故の過ち」と笑えるうちはいいが、飲酒運転で事故などを起こしては、被害者の人生を破壊してしまうのはもちろん、若くして本人の人生も台無しになってしまう。

 またこんなリスクもあります、と樋口さんは続ける。

 「疫学調査から飲酒開始年齢が早いほど、成人になってから大量飲酒になりやすく、さらには短期間でアルコール依存症になりやすいことが分かっています。アメリカの4万2862人を対象とした調査では、飲酒開始年齢が早いほど、アルコール依存症の生涯有病率が高くなる傾向があるという結果が出ています(下のグラフ)」(樋口さん)

飲酒開始年齢が低いほど依存症になりやすい
アメリカ在住の18歳以上の4万2862人を対象に、アルコール依存症の生涯有病率と飲酒開始年齢を調べた。飲酒開始年齢が早いほど、依存症の生涯有病率が高くなる傾向が見られた。(Alcohol Health Res World. 1998;22(2):144-147.)

 また、お酒というと、飲み過ぎがよくないのは当然としても、軽い飲酒なら健康効果が期待できるというイメージがある。いわゆる「Jカーブ効果」だ。以前の記事(「『酒は百薬の長』はあくまで“条件付き”だった」)でも紹介したように、適量飲酒で死亡リスクが低くなることなどが報告されている。しかし、この効果について樋口さんはこうクギを刺す。「Jカーブ効果は中高年齢層に対して見られる効果であって、未成年の飲酒では確認されていません」(樋口さん)

  酒好き医師が教える再考の飲み方

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