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オトコも「知らない」ではすまされない“貧血”のこと

第15回 女性の不調の原因は隠れ貧血かも?!

 村山真由美=フリーエディター・ライター

めまいがする、だるい、疲れやすいなどの症状があると、貧血を疑ってレバーを食べたり、鉄入りのサプリメントをとったりする女性は多い。当の女性が鉄について知っておいたほうがいいのはもちろん、男性も知っておいたほうが断然いい。その理由とは…?

「貧血」と「低血圧」は似て非なるもの

貧血と低血圧、どちらも女性に多く症状も似ているため混同されがちだが、実は別物。(©arekmalang 123-rf)

 鉄不足の症状といえば「貧血」。学生時代、朝礼の途中で倒れる人がいたものだ。「せんせー、◯◯さんが貧血でーす」などと言っていなかっただろうか? しかし、実は、これは貧血ではない。

 「貧血というのは、酸素の運搬役である赤血球や血色素(ヘモグロビン)が減少し、全身に十分な酸素が供給できなくなった状態をいいます。一方、朝礼の途中や通勤電車などで気分が悪くなるのは、脳に回る血液が一時的に減少して起こる“脳貧血”。これは低血圧の一種です」(女子栄養大学栄養生理学研究室教授の上西一弘氏)。

 簡単にいうと、貧血は「血液が薄くて、酸素不足になった状態」で、低血圧は「血液に問題はないが、巡りが悪い状態」といえる。どちらの場合も、めまい、だるい、疲れやすい、顔色が悪いなど、同じような症状が出るため、混同しやすい。両者を併発している場合もあるが、基本的には別物だ。

 自分が貧血かどうかを知りたい場合は、健康診断の赤血球数や血色素(ヘモグロビン)量、ヘマトクリット値をみてみよう。検査機関によって基準値は多少異なるが、各数値が基準値未満の場合は貧血と考えられ、一般的には血色素量で判断する。

貧血の基準値
男性女性
異常要注意基準範囲異常要注意基準範囲
赤血球数(万/μL)359以下360~399400~539329以下330~359360~489
血色素
(ヘモグロビン)量(g/dL)
11.9以下12.0~13.013.1~16.610.9以下11.0~12.012.1~14.6
ヘマトクリット値(%)35.3以下35.4~38.438.5~48.932.3以下32.4~35.435.5~43.9
日本人間ドック学会「検査表の見方」より

 低血圧には厳密な基準はないが、一般に、収縮期血圧(上の血圧)が100mmHg未満の場合を指す。低血圧が原因の脳貧血の場合、鉄をとっても症状は改善しないことを知っておこう。

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