相棒のクロスバイクと大通りに繰り出し、車道の流れに乗って遠出をするようになりました。独りで走るときは、ルートの選択や安全確認など、人任せにすることはできません。もちろん、予想外のトラブルにも自分で対処しないと…。今回は運転中、気を付けていても遭遇しやすい、パンクの対処法について、本企画のアドバイザーである絹代さんに教えてもらうことにしました。

前回の記事(「クロスバイクひとりライド『初めての公道』」)では、通い慣れているショッピングモールへ、いつものバスではなくクロスバイクで向かった様子をお伝えしました。道のりにして約7km。初めての公道、しかも独りっきりで走る緊張感に、片道でバテバテ…。
その時の私は、転倒や車との接触事故など、自分の操作ミスや注意不足で起こる事故ばかりを気にしていました。でも…一つ大切なことを忘れていたのです。
それは、上級者であっても初心者であっても遭遇し、起こってしまうと一大事となり得る、タイヤのパンク。タイヤは自転車のパーツの中で唯一、地面に触れているものですが、“消耗品”という意識が私には全くありませんでした。アドバイザーをお願いしているサイクルライフナビゲーターの絹代さん(プロフィールは5ページ目)にその危険性を指摘されるまで、「自分は気を付けて乗っているから大丈夫! パンクしても自転車屋に駆け込めば何とかなるはず」と、完全に甘く見ていました。
ということで、今回はパンク対処の基本であるチューブ交換を、絹代さんに教えてもらいます。「どの自転車もチューブ交換の方法は一緒なので、まずは基本を覚えましょう。クロスバイクの後輪には、ギアの変速をする部分(リアディレーラー)が付いているので、取り外し、取り付けに少しテクニックが必要です」と絹代さん。根っからのメカ音痴である私はまず、扱いやすい前輪をモデルにチューブ交換をマスターすることになりました。
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