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心臓だってウコンでアンチエイジングできる!?

肝機能改善だけではなかった、クルクミンの驚くべき効果

 伊藤和弘=フリーランスライター

心不全の進行を抑える効果は薬と同じ!?

 心臓病で亡くなる人は想像以上に多い。厚生労働省の平成26年「人口動態統計」によると、心臓病はがんに続いて日本人の死因第2位。年間20万人近い人が亡くなっており、2014年に亡くなった人のうち、実に15.5%を占める(下グラフ参照)。

心臓病で亡くなる人は年間20万人近くいる(平成26年「人口動態統計」より)

 そのベースにあるのが心不全だ。

 ちなみに、心不全というと「心臓が止まること」(心停止)と誤解されることも多いが、そうではない。また、そういう名前の病気があるわけでもない。心不全とは「心臓のポンプ機能が低下し、全身に血液をうまく送り出せなくなった状態」と静岡県立大学薬学部分子病態学分野の砂川陽一助教は定義する。

 心不全には、心筋梗塞などで起こる急性心不全と、心臓弁膜症や心筋症などで起こる慢性心不全がある。慢性の場合はすぐに死ぬことはないが、むくみや息切れが起こるようになり、日常生活に支障を来す。砂川助教によると、「高齢者が心不全を起こすと、そのまま寝たきりになってしまうことも少なくない」という。

 心不全の原因のひとつが、心筋(心臓の筋肉)が厚くなる心肥大だ。心筋細胞の核の中にP300というたんぱく質があり、これが活性化することで心肥大が進む。メカニズムははっきりと分かっていないが、クルクミンにはこのP300の活性化を抑える働きがある(J Biol Chem. 2004 Dec 3;279(49):51163-71)。

 砂川助教たちは高血圧のラットと心筋梗塞のラットにクルクミンをのませ、心不全の進行を抑える効果を確認(J Clin Invest. 2008 Mar;118(3):868-78)。その効果は血圧を下げて心不全を予防する医薬品(エナラプリルマレイン酸塩)に匹敵したという(Cir J. 2010 Aug;75(9):2015-9)。

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