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病院で受ける検査事典

おもな検体検査:ホルモンの検査

インスリン

インスリン

基準値

8~11μU/ml

糖尿病などをチェック

 インスリンは、膵(すい)臓のランゲルハンス島のβ(ベータ)細胞から分泌されるホルモンで、グルコースからグリコーゲンへの生成を促進したり、組織での糖の利用を促進したり、蛋白質からの糖の新生を阻害したりして、血糖を低下させる役割をしています。

 このため、インスリンの量や作用が低下すると、血糖値が高くなって糖尿病になります。糖尿病では血糖(参照)、尿糖(参照)がスクリーニング(ふるい分け)として検査されますが、インスリンは75gブドウ糖負荷試験で、血糖と同時に測定されます。

 下のに示すように、糖負荷により血糖が高くなると、インスリンが分泌されて血糖を低下させるように働きます。

 75gブドウ糖負荷試験とはWHO(世界保健機関)が提唱する一定の方式で、14時間以上の絶食ののち、75gのブドウ糖(砂糖)の溶解液を飲んで、糖の処理機能が正常かどうかを調べる検査です。

 下の図のように、服用前、服用後30分、60分、90分、120分、180分にそれぞれ採血して(30分、90分、180分は省略することもある)、血糖値の変化、尿糖の変化、血液中のインスリンの分泌状態を調べます。

 糖尿病には、1型、2型と呼ばれる2つのタイプがあります。1型は、インスリンが欠乏しているタイプで、小児や若年者に多く、インスリンの産生が低下しているため、生涯にわたってインスリンを注射で補わなければなりません。

 これに対して、2型は成人や肥満の人に多く、インスリンが欠乏してはいないが、糖が多過ぎるためにインスリンの作用が十分に働かないタイプです。生活習慣病のひとつで、食事や運動療法によって糖の消費を促進することで、血糖値を低くすることができます。

検査値からの対策

 インスリンが高値あるいは低値の場合には、血糖、C-ペプチド、グリコヘモグロビン(参照)などの種々の検査を行い、診断とともに適切な治療を開始します。

■糖負荷試験における血糖値とインスリン活性の変化
疑われるおもな病気などは

◆高値→肝疾患、肥満、インスリン自己免疫疾患、クッシング症候群、インスリノーマ、インスリンレセプターの異常など

◆低値→(1型)糖尿病、飢餓、副腎不全、下垂体機能低下症など

▲医師が使う一般用語:「アイアールアイ」=immunoreactive insulin(免疫反応性インスリン)の略IRI から。その他「インスリン」「インシュリン」

◎著作権 日経Gooday(グッデイ)の「病院で受ける検査事典」検索サービスは、「四訂版 病院で受ける検査がわかる本」(発行:法研)をデータベース化したものです。掲載情報の著作権は提供元企業等に帰属します。

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