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おもな検体検査:感染症の検査

ノロウイルス検査

ノロウイルスけんさ

基準値

陰性(-)

伝染性の消化器感染症をおこすノロウイルスの感染の有無を調べる検査です。今のところ保険適用外の検査のため、個人で受けると高額な費用がかかります。

ノロウイルスとは

 ノロウイルスは、ヒトには経口感染して、小腸表皮細胞で増殖し、伝染性の消化器感染症(感染性胃腸炎)を起こすウイルスです。かつては、SRSV(small round structured virus)と呼ばれていました。

 主な症状としては吐き気、嘔吐、下痢、腹痛、発熱があり、発熱がある場合は、37~38℃くらいの微熱程度の軽度ですむことが多いようです。

 現在、ノロウイルスに効果のある抗ウイルス薬はありません。通常、これらの症状が1~2日続いた後、治癒し、後遺症もありませんが、体力の弱い乳幼児、高齢者は、脱水症状を起こしたり、体力を消耗したりする場合もありますので、水分と栄養の補給を充分に行うことが大切です。

 また、ノロウイルスに感染しても発症しない場合や、軽い風邪のような症状の場合もあります。

 乳幼児下痢症で小児科外来を受診した60~80%の原因が、ノロウイルスといわれています。また、ノロウイルスによる感染性胃腸炎や食中毒は、1年を通して発生していますが、とくに冬季に流行します。

ノロウイルスの感染経路は

 ノロウイルスは、下記に示す3つの感染経路があります。

①ウイルスで汚染された食品を摂取する

②ウイルスで汚染された水を飲む

③感染した人の糞便や嘔吐物に排泄されたウイルスが、本人および周囲の人に付着し、飛散したウイルスから経口感染

 ①のウイルスに汚染された食品に関しては、食品取扱者を介してウイルスに汚染された食品を摂取することにより感染する事例が、近年増加傾向にあります。また、特定の食品として、汚染されていた二枚貝を、生あるいは十分に加熱調理しないで食べた場合に感染することがあります。

ノロウイルスの検出・診断

 感染者の糞便や嘔吐物を用いて、電子顕微鏡、RT-PCR法、リアルタイムPCR法などの遺伝子を検出する方法でウイルスの検出を行い、診断します。リアルタイムPCR法では、ウイルスの定量も行うことができます。糞便には通常、大量のウイルスが排泄されるので、比較的容易にウイルスを検出することができます。

ノロウイルスの検査は保険適用外

 ノロウイルスの検査は、通常の医療機関で検査はできず、迅速な検査もありません。例外として、集団感染などで感染拡大が考えられる場合などには、保健所などが迅速な検査をする場合はあります。

 どうしても個人でノロウイルスの検査を受けたい人は、医療機関に申し出れば検査をすることは可能です。しかし、「保険適用外」の扱いになるため、2~3万円くらいの高額な費用がかかります。

▲医師が使う一般用語:「ノロウイルス」

◎著作権 日経Gooday(グッデイ)の「病院で受ける検査事典」検索サービスは、「四訂版 病院で受ける検査がわかる本」(発行:法研)をデータベース化したものです。掲載情報の著作権は提供元企業等に帰属します。

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