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病院で受ける検査事典

おもな検体検査:免疫血清検査

免疫グロブリン

めんえきグロブリン

■免疫グロブリンの種類、おもな働きと基準値

免疫グロブリンとは、血清蛋白のグロブリンのひとつγ(ガンマ)-グロブリン(参照)のこと。免疫に関与していることから免疫グロブリン(lg)と呼ばれ、次の5つに分類される。

  

《免疫グロブリン:IgG

 [働き]血液中に存在して、体内に侵入してきた微生物、異物と戦う。補体(蛋白)を活性化する。

 [基準値]800~1700mg/dl

  

《免疫グロブリン:IgA

 [働き]唾液や消化液、痰などに存在して、粘膜での防御機構の主役を演ずる。

 [基準値]100~400mg/dl

  

《免疫グロブリン:IgM

 [働き]抗原による刺激後、最も早く出現して微生物、異物と戦う。補体(蛋白)を活性化する。

 [基準値]40~240mg/dl

  

《免疫グロブリン:IgD

 [働き]Bリンパ球の分与に関与する?(今のところ、まだよくわかっていない)

 [基準値]2~10mg/dl

  

《免疫グロブリン:IgE

 [働き]アレルギー、寄生虫の排除に関与する。

 [基準値]20~140U/ml

免疫の活動状態を調べる検査です。微生物や病気によって、さまざまな免疫の値が変動します。

感染症ではIgM抗体とIgG抗体が増加

 人の体内に、細菌やウイルスなどの微生物(抗原)が侵入してくると、それらを攻撃して身を守ろうとする機構が働きます。この防御機構を免疫機構と呼び、白血球のひとつリンパ球が、その主役を演じています。

 免疫グロブリンは、リンパ球から分化した形質細胞で合成される蛋白で、抗原として侵入してきた微生物と結合し、これらを排除するように働きます。

 免疫グロブリンは現在、上のの5つが知られています。微生物が体内に侵入して免疫機構に認識されると、まずIgM抗体がつくられて血液中に増加します。続いてIgG抗体が産生・増加して血液中に現れます。

 したがって、微生物に感染したか否かは、血液中のIgM抗体とIgG抗体を測定することで推測することができます。とくにIgM抗体は、感染早期に変動するので、感染症の診断に用いられています。

アレルギーではIgEが増加

 アレルギーとは、免疫機構の働きが生体にとって不都合な反応をおこす現象のことです。アレルギーがあるとIgE抗体が増加して、気管支喘息(ぜんそく)やアトピー性皮膚炎、花粉症などを発症します。

 そのアレルギーが、どのアレルゲン(アレルギー源になる物質)によるものなのかは、種々のアレルゲンとIgE抗体とを反応させて、最も反応の強い物質で鑑別します(参照)。

低下すると感染しやすくなる

 微生物や病気により免疫機構そのものが障害されると、免疫グロブリンがつくられにくくなり、対抗できなくなって感染しやすくなります。

M蛋白血症、肝臓病、膠原病などでは反復測定

 免疫グロブリンは、感染症の診断のほか、多発性骨髄腫などのM蛋白血症の観察、肝臓病や膠原病(こうげんびょう)の慢性化や活動性を推測するのに用いられます。このため反復測定して、その増減により原疾患の治療や生活指導を行います。

 検査は、免疫学的手法により測定されます。検査当日の食事は普通にとってかまいません。

■免疫反応のしくみ
疑われるおもな病気などは

◆高値→骨髄腫、原発性マクログロブリン血症、慢性肝炎、肝疾患、膠原病、悪性腫瘍など

◆低値→無γ-グロブリン血症など

▲医師が使う一般用語:「アイジー」=immunoglobulinの略Igから

◎著作権 日経Gooday(グッデイ)の「病院で受ける検査事典」検索サービスは、「四訂版 病院で受ける検査がわかる本」(発行:法研)をデータベース化したものです。掲載情報の著作権は提供元企業等に帰属します。

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