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病院で受ける検査事典

画像などによるおもな生体検査:頸部の検査

頸動脈超音波検査

けいどうみゃくちょうおんぱけんさ

左総頸動脈にプラークが認められる(矢印の先の白い部分)。
総頸動脈、内頸動脈、外頸動脈の状態を、超音波を使って調べる検査です。安全で苦痛のない検査なので、誰でも安心して受けることが可能です。

動脈硬化の指標としての検査

 人の体で、外から血管を直接観察できるところは、眼底の血管だけで、従来から動脈硬化の判定には眼底動脈を調べていました。最近、超音波検査で血管の動脈硬化の程度を判定するようになり、頸(けい)部の動脈で行われています。

 総頸動脈は、前頸部の左右両側にあって、内頸動脈と外頸動脈に分かれていき、頭へ血液を送る重要な血管です。頸動脈超音波検査では、総頸動脈と内頸動脈、外頸動脈の状態を検査します。

動脈硬化で動脈壁が厚くなる

 血管壁は、3つの層(内膜、中膜、外膜)からなっていて、動脈硬化になると、内膜(血管の内側の膜)と中膜(血管の内側と外側の間にある膜)が厚くなり、超音波検査では壁肥厚像として写ります。

 また、動脈硬化になると、血管の内腔が狭くなり、内腔の一部が血管の内側に盛り上がったプラークをつくります。プラークを認める場合は、統計的データでは脳梗塞や狭心症、急性心筋梗塞を合併する割合が高くなっています。

無症候性脳梗塞で異常に

 最近、脳ドックで脳のCT検査が行われるようになり、麻痺(まひ)や頭痛などの脳梗塞の症状がないのに、検査をすると脳梗塞が指摘される無症候性脳梗塞が増えています。この場合、頸動脈超音波検査では、頸動脈の血管壁が肥厚した動脈硬化の変化や、血管壁が盛り上がるプラークを認めたりします。無症候性脳梗塞では、梗塞のない場合に比べて約3~4倍の陽性率となっています。

 脂質異常症や糖尿病などでは動脈硬化を伴うことが多いため、しばしば頸動脈超音波検査を行います。血管壁の肥厚像や狭小化とプラークの存在が、検査所見として認められます。

検査は20~30分で終了

 頸部がよく観察できるように、上着やワイシャツなどは脱いで検査をします。顎(あご)を少しあげ、頸(くび)は少し横に傾けた状態で検査台に横になります。

 頸にゼリーを塗り、探触子(プローブ)をあて、そこから出る超音波の反射波を映像化します。左頸動脈の検査のときは少し右を向き、右頸動脈の検査のときは左に傾けます。

 20~30分で検査は終了し、痛みはまったくありません。

だれでも安心して受けられる

 検査当日の飲食は、普通にとってかまいません。検査前後の注意もとくになく、まったく安全で苦痛のない検査ですので、だれでも安心して受けることができます。

疑われるおもな病気の追加検査は

◆脳梗塞→頭部CT、MR、PET-CTなど

◆糖尿病→糖負荷試験、眼底検査、腹部超音波、サーモグラフィなど

▲医師が使う一般用語:「頸動脈エコー」=「エコー」は反射波のこと。その他、「頸動脈ユーエス」=「ユーエス」はultra sonography(超音波検査) の略USから

◎著作権 日経Gooday(グッデイ)の「病院で受ける検査事典」検索サービスは、「四訂版 病院で受ける検査がわかる本」(発行:法研)をデータベース化したものです。掲載情報の著作権は提供元企業等に帰属します。

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