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病院で受ける検査事典

画像などによるおもな生体検査:頸部の検査

甲状腺超音波検査

こうじょうせんちょうおんぱけんさ

首にゼリーを塗り、超音波で甲状腺を調べる検査です。腫瘍が疑われる場合には検査後には生検を行います。生検後の入浴や激しい運動は控えます。

甲状腺機能亢進症などを調べる検査

 甲状腺は、頸(けい)(首)の前側にある輪状軟骨(いわゆる喉(のど)ぼとけ)のすぐ下で左右両側に蝶のような形をしている内分泌臓器(図参照)です。

 その名のとおり、この甲状腺に何らかの異常があった場合に行う検査が甲状腺超音波で、甲状腺機能亢進症をはじめとして甲状腺がはれる疾患(甲状腺がん、甲状腺腫、甲状腺炎など)の鑑別のために行います。

甲状腺機能亢進症では甲状腺が腫大

 甲状腺機能亢進症になると、甲状腺ホルモン(参照)がたくさんつくられて過剰になり、動悸、手の震え、目の突出、体重減少、多汗、頸のはれなどの症状が現れます。甲状腺機能亢進症の大部分はバセドウ病で、女性に多い病気です。

 超音波検査では、甲状腺の左右が同じように全体に腫大した像として写ります。

甲状腺がんは不鮮明な腫瘤の影

 甲状腺にがんができると、やや硬い限局した甲状腺のはれを認めます。甲状腺がんも女性に多く発症します。

 超音波検査では、境目が不鮮明な腫瘤(しゅりゅう)の影として写ります。病変を少し採取する生検(せいけん)によって診断がつきます。

 甲状腺部の激しい痛みやはれ、熱などがあるときには、亜急性甲状腺炎が疑われます。これは、ウイルスの感染によっておこると考えられています。血液検査で、CRP(参照)の陽性、赤血球沈降速度(参照)の亢進、甲状腺ホルモンの上昇、超音波検査での甲状腺全体のはれで診断できます。

検査は20~30分くらい

 検査台に、上向きで頸はやや伸ばしぎみにし、肩枕をして横になります。頸にゼリーを塗り、超音波を出す探触子(プローブ)を頸にあて、音波の反射を画面に表示して写真を撮っていきます。

 左右両側を検査します。痛みもなく、20~30分で修了します。

腫瘍が疑われるときは生検を

 検査当日の飲食は普通にとってかまいません。その他、検査前の注意もとくになく、頸が十分に出るようにシャツなどは脱ぎますが、下着は着たままで検査します。

 腫瘍が疑われるときは、超音波検査が終了したあと、細い針を甲状腺に刺して生検を行います。麻酔はしません。チクッとした痛みがありますが一瞬です。生検後は消毒をして終了です。その日は、入浴や激しい運動は控えます。

■内分泌臓器
疑われるおもな病気の追加検査は

◆甲状腺機能能亢進症→甲状腺CT、甲状腺シンチグラフィなど

◆甲状腺がん→甲状腺CT、PET-CT、ガリウムシンチグラフィ、生検など

▲医師が使う一般用語:「甲状腺エコー」=「エコー」は反射波のこと。その他、「甲状腺ユーエス」=「ユーエス」はultra sonography(超音波検査) の略USから

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