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画像などによるおもな生体検査:消化器系の検査

カプセル内視鏡検査

カプセルないしきょうけんさ

内視鏡入りカプセルを飲み、食道・小腸・大腸を撮影する検査です。検査時間は約8時間、カプセルが小腸に入れば、普通の生活ができます。

小腸の病気の診断に有用

 カプセル内視鏡検査は、小腸の病気、例えば潰瘍、腫瘍(悪性ではがん、悪性リンパ腫、カルチノイドなど、良性では腺腫、脂肪腫、過誤腫など)、クローン病、アミロイドーシスなど、あるいは小腸からの出血がある場合などの診断に利用されます。小腸は5~6mの長さがあり、口や肛門から距離があるため「暗黒大陸」ともいわれ、検査が困難な臓器でしたが、カプセル内視鏡の登場によって小腸の病気の診断が行えるようになってきました。

 カプセル内視鏡は、食道用、小腸用、大腸用が実用化されていますが、日本では2010年1月現在、小腸用のみが保険の適用となっています。

検査時間は約8時間、約6万枚を撮影

 カプセルの大きさは外径11mm、長さ26mmほどで、カプセルの先端は半球形の透明カバーとなっており、照明用の白色発光ダイオード、ボタン電池が内蔵されています。検査前12時間は絶食ですが、水分の摂取は可能です。それ以外の前処理はありません。喉の麻酔は行わず、鎮静剤の注射もありません。

 まず腹部に、小腸を取り囲んで重ならないように8個のアンテナパッド(センサーアレイ)を貼り、腰に画像を記録する受信装置をホルダーに収納して装着します。

 そして、ひと口の水と一緒に電源を入れたカプセルを飲み込みます。カプセルは、電源を入れた時点から1秒間に2コマの割合で撮影を始めます。カプセルは、約1~2時間で小腸に達し、小腸の蠕動(ぜんどう)によって進んでいき、約8時間で小腸末端(回盲部)に到達、この間におよそ6万枚の画像を撮影します。医師は、カプセルの通過状況をリアルタイムビュワーでときどきチェックし、カプセルが小腸を出て大腸に入ったことが確認できたら検査終了。検査後、専用の装置(ワークステーション)で画像を動画解析し、診断します。

検査中は普通に過ごすことができる

 この検査は外来で行うことができ、カプセルが小腸に入ったことが確認できれば、必ずしも病院にいる必要はなく、後は仕事をするなど普通に過ごせます。カプセルを飲み込んだ2時間後からは飲水、4時間後からは食事も可能です。携帯電話の使用も問題ありません。

 カプセルは通常、1~2日後に肛門から自然に排泄されます。排泄されたカプセルは、あらかじめ渡されてある回収セットに入れ、自宅で回収した場合は不燃ゴミとして廃棄します。医師は数日後、カプセル回収の確認を行い、確認ができていない場合は、腹部単純X線撮影で体内残留の有無を調べ、残留しているときは内視鏡や手術によって取り出します。

 なお、この検査は、消化管の狭窄、閉塞、瘻孔(ろうこう)が疑われる場合や、妊娠している人、心臓ペースメーカーなどの電子機器を体内にを埋め込んでいる人などは受けることができません。

疑われるおもな病気の追加検査は

◆小腸腫瘍→小腸内視鏡(プッシュ式、ダブルバルーン内視鏡、ゾシデ式)、PET-CT

▲医師が使う一般用語:「カプセルないしきょう」

◎著作権 日経Gooday(グッデイ)の「病院で受ける検査事典」検索サービスは、「四訂版 病院で受ける検査がわかる本」(発行:法研)をデータベース化したものです。掲載情報の著作権は提供元企業等に帰属します。

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