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病院で受ける検査事典

画像などによるおもな生体検査:消化器系の検査

腹部CT検査

ふくぶCTけんさ

ガントリー(丸いドーム状の中)の中のX線管球を回転させながら、検査する部位にX線を照射し、透過したX線を検出器で測定して画像処理する。
■肝臓がん
〈単純撮影〉の像。マルで囲んだあたりの黒っぽい部分ががん。
コンピュータで腹部の臓器を撮影します。狭い空間での検査ですが、心配せず、落ち着いて受けてください。検査後の安静は不要、食事もとってかまいません。

肝臓がん、胆嚢がん、膵臓がんの診断に有用な検査

 腹部にある臓器(肝、胆(たん)、膵(すい)、脾(ひ)、腎(じん)、子宮、卵巣)や、腹水の診断に有用で、良性・悪性の病気の区別やその広がり、周囲との関連性などを調べるのに重要な検査です。

 この腹部CT(コンピュータ断層撮影)は、病変部のX線の吸収力の差によって病気を診断する方法で、造影剤を使わない〈単純撮影〉と使う〈造影撮影〉があり、後者ではより明らかに判定できます。近年では、どちらの場合も断層幅5mmで撮影するため、小さな変化(5mm以上)も読影できます。

肝臓がんは単純撮影は黒い像、造影撮影では白い像

 肝臓がんは、〈単純撮影〉では周囲の正常な肝細胞よりやや黒っぽい腫瘍像として写り、〈造影撮影〉ではそれが白く写ります。

 膵臓がんは、〈単純〉〈造影〉どちらでも部分的な黒っぽい腫瘍像として写り、腫瘍より尾側(びそく)の膵管が拡張している像になります。

10~15分で終了、X線の被爆量は問題ない

 〈単純撮影〉と〈造影撮影〉の両方を行うのが一般的です。

 検査着に着替え、検査台にあお向けに寝ます。まず〈単純撮影〉を行い、次に造影剤(ヨード剤)を2分くらいかけて点滴静注し、〈造影撮影〉をします。

 10~15分で終了、苦痛はありません。X線の被爆量は人体には問題なく、月に2~3回の繰り返し検査も可能です。

 また、ダイナミックCTと呼ばれる検査があります。これは、造影剤をより急速に静脈注射し、肝臓がんや血管腫の状態をよりはっきりと診断する方法で、必要に応じて追加する検査です。

アレルギーのある人や妊娠中の人などは事前に申し出を

 前日の夕食は普通ですが、当日の朝は絶食です。糖尿病薬以外の常用薬は、飲んでもかまいません。検査後の安静は不要、食事もとってかまいません。水分は多めにとってください(ヨード剤が尿から出ます)。

 ヨード剤にアレルギーのある人や妊娠中あるいはその可能性のある人は〈造影撮影〉は行いません。医師にその旨を告げてください。

 喘息(ぜんそく)やそばアレルギーのある人、腎(じん)機能の悪い人は、〈造影撮影〉には注意が必要です。事前に申し出てください(参照)。

疑われるおもな病気の追加検査は

◆肝臓がん→腫瘍マーカー(AFP、PIVKA-Ⅱ)、MR、PET-CT、腹部血管造影など

◆膵臓がん→腫瘍マーカー(CEA、CA19-9)、MR、 PET-CT、 逆行性膵(胆)管造影、 腹部血管造影など

▲医師が使う一般用語:「シーティー」=computer tomography(コンピュータ断層撮影)の略CTから

◎著作権 日経Gooday(グッデイ)の「病院で受ける検査事典」検索サービスは、「四訂版 病院で受ける検査がわかる本」(発行:法研)をデータベース化したものです。掲載情報の著作権は提供元企業等に帰属します。

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