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病院で受ける検査事典

画像などによるおもな生体検査:消化器系の検査

胆嚢胆管造影検査(点滴静注法)

たんのうたんかんぞうえいけんさ(てんてきじょうちゅうほう)

■胆石
胆嚢の中に石がダルマのように2つ重なりあって、うっすらと黒く写っている。
造影剤を点滴し、X線撮影を行います。検査前にはなるべく排便を。約2時間半ほどかかりますが、苦痛はありません。

胆石(胆管結石)、胆嚢がん(胆道がん)の診断に重要な検査

 胆石(たんせき)の発作は、油物をたくさん食べ、アルコールをたくさん飲んだときにおこりやすく、右季肋(きろく)部(右肋骨部)の激しい痛みと嘔吐(おうと)、黄疸(おうだん)、発熱などを伴い、入院治療が必要な病気です。

 胆石の診断法のひとつとして、胆嚢(たんのう)造影が行われます。胆嚢は軟らかな組織でできており、ふつうの腹部単純X線撮影(参照)では写らないので、造影剤を使って検査します。

 胆嚢を写す場合を〈胆嚢造影検査〉と呼び、胆管を写す場合を〈胆管造影検査〉と呼びますが、一度に胆嚢と胆管の両方を造影して検査するのが一般的です。胆石のほか、胆嚢がん、胆嚢ポリープ、胆管結石、胆道がん、慢性膵(すい)炎、膵頭部がんを調べるときにも、この検査を行います。

洋梨状の中に黒い丸があるのは胆石

 胆嚢は、約40mlの液体を貯留できる大きさで、造影すると西洋梨状に白く写ります。胆嚢に石があると黒く丸い影が写り、体の位置により石の影は胆嚢の中を移動します。

 胆嚢がんでは、胆嚢壁と癒着(ゆちゃく)した10mm以上の表面に、凹凸(おうとつ)のある黒く抜ける腫瘤影がみられます。良性のポリープでは、大きさは10mm以内と小さく、表面は滑らかな影で、がんと区別ができます。

 胆管に石があると、胆管は太くなり、その中を上下に移動する黒く丸く抜ける影として写ります。胆道がんでは、胆管が不整に狭くなり、その上方は太くなります。

検査は約2時間半、苦痛はない

 検査前日の夕食は、夜8時前に済ませます。当日の朝は絶食で、常用の薬も飲めません。

 検査着に着替え、検査台にあお向けに寝て、造影剤(ヨード剤)を30~40分かけて点滴静注します。注射終了後30分、60分、90分にそれぞれ立位、あお向け、うつ伏せで撮影。その後、胆嚢を収縮させる薬を飲んで30分後に再び立位、あお向け、うつ伏せで撮影。最後に立位で胆嚢部を圧迫しながら撮影して終了です。約2時間半かかりますが、苦痛はありません。

検査後の軟便や下痢便は1~2回で正常に

 検査当日は、なるべく排便しておいてください。検査後、造影剤や胆嚢収縮剤の影響で、軟便や下痢便になることがありますが、1~2回で正常になります。

 ヨード剤にアレルギーのある人や妊娠中あるいはその可能性のある人は、この検査は行いません。医師にその旨を告げてください。喘息(ぜんそく)やそばアレルギーのある人、腎(じん)機能の悪い人も注意が必要です。事前に申し出てください(参照)。

疑われるおもな病気の追加検査は

◆胆石→腹部超音波、腹部CTなど

◆胆嚢がん→腹部超音波(生検)、腹部CT、腫瘍マーカー(CEA、CA19-9)など

◆総胆管結石→MR(MRCP)、逆行性(膵)胆管造影など

▲医師が使う一般用語:「ディーアイシー」=drip infusion cholecystography(点滴静注胆嚢胆管造影)の略DICから

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