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病院で受ける検査事典

画像などによるおもな生体検査:脳神経系の検査

脳シンチグラフィ検査

のうシンチグラフィけんさ

体内に放射性同位元素を投与し、その脳内動態や分布を検出して、病気の所在や性質を検査する方法です。

脳梗塞、脳出血の診断に有用な検査

 放射性同位元素標識薬剤(ラジオアイソトープ)を体内に注入して、脳の変化を計測して診断する検査方法で、脳核医学検査ともいわれています。これには、脳血流シンチグラフィと脳腫瘍シンチグラフィとがあります。

 脳血流シンチグラフィには、使用するアイソトープの違いと、解析する機械の違いで、PET(ポジトロン放出断層撮影法)とSPECT(単光子放出コンピュータ断層撮影法)に分けられますが、日常ではSPECTが一般に行われています。

 SPECTは、脳の血液の流れを画像処理して、脳梗塞や脳出血、クモ膜下出血などの診断のために行われている検査です。以下、SPECTについてみていきます。

脳梗塞では血流が低下

 血管内に投与されたγ(ガンマ)線で標識されたアイソトープが脳に集積すると、γ線を発します。これを特殊な検出器(シンチカメラ)で検出して(撮像という)、核医学情報処理装置で画像処理解析して判定します。脳梗塞をおこして血流が低下すると、その部分のアイソトープのとりこみが低下し、血流遮断の像として写ります。

 SPECTは、頭部CT(参照)やMR(参照)よりも、早期の脳梗塞を診断することができます。

認知症の診断にも行う

 また、アルツハイマー型認知症に対しては、頭部CTやMRなどの形態学的検査のみでは診断が困難ですが、SPECTによる脳血流検査では、早期の認知症の診断に有用となります。

検査中は動かないように

 検査は、シールドされた核医学検査室で行います。検査台にあお向けになります。目隠しをし、頭を固定することもあります。検査中、目を開いたり動いたりすると結果の判定に影響してしまうので、なるべく動かないように静かにしています。

 シンチカメラが頭の約1㎝の距離まで近寄ってきます。アイソトープを静脈注射し、1分間カメラで撮像します。次に、カメラを回転させながら約10分間撮像し、終了です。機械の動く音が聞こえますが、心配ありません。体動の多い場合や子供は、催眠剤で眠らせて検査を行います。

心配ないアイソトープ

 検査当日の飲食は普通にとってかまいません。術着に着替える必要はありませんが、上半身、頭、顔の金属(ネックレスやイヤリング、ヘヤピン、胸ポケットの金属など)は画像処理に影響するので外します。

 検査後の注意もありません。体内に入ったアイソトープは微量であり、速やかに尿中に排泄されるので、体内に貯留する心配はありません。

■脳梗塞
SPECTの横断層像。左側頭葉に血流の欠損がみられる。
疑われるおもな病気の追加検査は

◆脳梗塞→頭部CT、MR、頭部血管造影など

◆脳出血→頭部CT、MR、頭部血管造影など

◆クモ膜下出血→腰椎穿刺、頭部CT、MR、頭部血管造影など

◆認知症→頭部CT、MR、脳波検査など

▲医師が使う一般用語:「スぺクト」または「脳スぺクト」=single photon emission computed tomography(単光子放出コンピュータ断層撮影法)の略SPECTから

◎著作権 日経Gooday(グッデイ)の「病院で受ける検査事典」検索サービスは、「四訂版 病院で受ける検査がわかる本」(発行:法研)をデータベース化したものです。掲載情報の著作権は提供元企業等に帰属します。

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