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外傷:四肢の外傷

足趾挫滅創

そくしざめつそう、Crushed toe

井口 傑

どんな外傷か

 足は地面を踏みしめ、外界と接する機会が多いので、けがをしやすい部位です。とくに先端の足趾(足の指)は、石やボールを蹴飛ばしたり、ドアにはさんだり、時にはタイヤにひかれて爪が死んだり、骨が折れたり、趾(ゆび)の間が裂けたり、潰れたりとよく傷つきます。

治療の方法

 爪をつぶすと、爪下血腫(そうかけっしゅ)といって爪の下に血がたまり、暗赤色に爪の色が変わり、ずきずきと何日も強い痛みが続きます。とりあえず冷やして様子をみますが、激しい痛みが続くようなら整形外科を受診して、趾の骨が折れていないかどうか診てもらったほうがよいでしょう。爪に2カ所孔(あな)をあけて爪の下の血液を抜いてもらうと、うそのように楽になります。

 趾にはおのおの3本の骨があります。趾をドアや机の下に突っ込んで骨折する人も少なくありません。打撲(だぼく)だけなら押したところだけが痛みますが、骨折ならば先端から押すと、押されていないところにも痛みがあります。

 関節面が折れてずれていなければ、隣の趾とテープで固定し、3週間ほどおとなしくしていれば治ります。テープを強く巻きすぎたり、足を下げっぱなしにしたりしてはれてしまうと痛むことがあるので注意してください。

 もちろんアルミの副木やギプスで固定してもかまいませんが、意外と難しく、歩きづらいものです。初期には氷で冷やして持ち上げておくと、痛みもはれも軽くなり、治りもよいようです。

 趾に重たい物を落として挫滅すると、骨が折れなくても、内出血してはれたり、皮膚が裂けて出血したりします。傷の処置をしたあとは、骨折と同じように、冷やして持ち上げます。神経も傷ついているので、骨が折れていなくても、3週間以上痛みが続くことが少なくありません。

 最初の傷の処置が悪いと、化膿してしまうこともあります。けがをした時に汚れていたり、傷を処置するまでに1日以上あったりすると、化膿する可能性が大きくなります。一度引いた痛みやはれがぶり返したり、変なにおいがしたり、分泌物が多い場合には、もう一度、受診してください。

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