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家庭の医学

外傷:四肢の外傷

指咬創

しこうそう、Bite wound on a finger

高山 真一郎

どんな外傷か

 いわゆる噛(か)まれた傷で、イヌやネコなどの動物による場合と、人に噛まれた場合とがあります。また、他人の顔面をこぶしで殴った際に相手の歯が自分の手に食い込んで、結果的に咬創となることもあります。指だけでなく手の甲(手背)部でも多く生じます。

治療の方法

 動物、人間を問わず、口のなかには常に数多くの細菌が存在しています。噛まれて皮膚が切れると、確実に細菌が傷のなかに侵入します。刃物による切り傷などと比べて、指咬創は感染が生じる危険性の高いこと、さらに手の甲側は皮下組織が薄いために骨にまで損傷が及ぶこともあり、いったん感染すると治りにくい部位であることも知っておくことが大切です。

 すなわち、指咬創は通常の切り傷などと違い、感染が生じることを前提に対処すべきで、小さな傷でもそのまま縫い合わせて傷を閉鎖するのは危険です。十分に洗浄したあと、傷を閉鎖せず、抗生物質を投与して経過をみます。汚染がひどい場合は、傷口を広げて十分な掻爬(そうは)・洗浄をすることになります。

◎著作権 日経Gooday(グッデイ)の「家庭の医学」検索サービスは、「六訂版 家庭医学大全科」(発行:法研)をデータベース化したものです。掲載情報の著作権は提供元企業等に帰属します。

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