日本経済新聞 関連サイト

ようこそ ゲスト様

お知らせ

家庭の医学

外傷:四肢の外傷

指挫滅創

しざめつそう、Crush injury to a finger

高山 真一郎

どんな外傷か

 手指は常に露出して外界と接触し、使用頻度も高いため、最も外傷を受けやすい部位のひとつです。擦(す)り傷(擦過傷(さっかしょう))、切り傷(切創(せっそう))、つぶされるような傷(圧挫創(あつざそう))、巻き込まれて皮膚がめくりとられるデグロービング損傷などがあります。さらに、完全に指の一部が切断されることもあります。

 これらの外傷に対しては、皮膚そのものの問題だけでなく、爪・骨・神経・腱などの損傷程度によって、その障害や治療法が異なってきます。

原因は何か

 日常生活のあらゆる場面で起こりますが、重症なケースは機械に巻き込まれるなどの労働災害で多く生じます。

治療の方法

 指に外傷を負ったら、すぐに応急処置を行います。応急処置で重要な点は止血です。止血の基本は出血している患部を直接圧迫することです。指の根元や腕の部分を包帯・ゴムなどで長時間きつく圧迫することは、末梢の循環障害を起こす危険性があるので行わないようにします。

 組織の損傷を最小限にとどめるためには、氷などで局所を冷やすのが効果的です。指先を切断してしまった場合も、とれた指をガーゼなどにくるんで氷水で冷やしながら医療機関に持参します。

 指先の色調や感覚を調べて、末梢部の循環状態や神経損傷の有無を確認します。腱の損傷の有無は、指の関節が動かせるかどうかによって判断します。

 泥などが混入している状態で、ただちに医療機関を受診できない時は、出血に注意しながらできるだけ混入物を洗い流します。消毒より洗浄が優先されます。

 骨折・脱臼(だっきゅう)などを伴い、指先がぐらぐらする時には、割り箸などの添え木で支えることも役立ちます。爪の損傷を伴うことも少なくありませんが、爪は添え木の役割を果たすため、無理に爪をはがさず、むしろ元にもどしてしておく(還納(かんのう))ようにします。

 応急処置がすんだら、患部をできるだけ上にあげて、腫脹(しゅちょう)(はれ)がおさまるようにして医療機関を受診します。爪をはさんでしまい、爪の下に内出血がたまる爪下血腫(そうかけっしゅ)の場合は、針で爪に孔(あな)をあけて出血を外に出す治療が行われます。

◎著作権 日経Gooday(グッデイ)の「家庭の医学」検索サービスは、「六訂版 家庭医学大全科」(発行:法研)をデータベース化したものです。掲載情報の著作権は提供元企業等に帰属します。

◎日経Gooday(グッデイ)の免責事項必ずお読みください

期間限定 日経Gooday マイドクター 最大2カ月無料キャンペーン! 2017年4月1日~5月31日

SNSで最新記事をチェック

RSS

最新記事を週2回お届け!

日経IDがあれば簡単30秒で登録できます。

体の不調・病気が気になる場合は…

病気の予防・治療などの限定記事が読めます。医師などの専門家に相談できます。

アクセスランキング

PR

有料会員限定記事ランキング(現在)

病気/サプリなどを調べる

デイリーコンテンツ

“男”の健康維持

このサイトについて

日本経済新聞社について