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外傷:顔面外傷

〈眼球の鈍的外傷〉前房出血

〈眼球の鈍的外傷〉ぜんぼうしゅっけつ、Hyphema

坪田 一男、鹿島 みのり

どんな外傷か

 外傷により前房中に出血を来す病態で、程度により治療方法が異なってきます。高眼圧(出血により眼圧が高くなったり)、角膜血染(かくまくけっせん)(角膜が血液により染まる)、再出血などに注意が必要です(図14)。

原因は何か

 鈍的(どんてき)外傷により眼球が陥没し、虹彩(こうさい)や毛様体(もうようたい)が傷ついて出血します。眼球破裂を来した場合にも、虹彩や毛様体が傷ついて前房出血が起こります。

症状の現れ方

 鈍的外傷の直後から、程度の軽いものではまぶしさ、重症のものでは視力の低下が認められます。治療により改善しますが、受傷後2~7日後、再出血を起こすこともあります。

検査と診断

 眼球破裂、異物の有無をCTや超音波検査で確認します。

 また、視力・眼圧・細隙灯(さいげきとう)顕微鏡検査(隅角検査を含む)、眼底検査を行います。

治療の方法

 出血の吸収、再出血の予防のため、ベッドを30~45度に傾けて安静にすることが基本です。虹彩炎(こうさいえん)の強い例では散瞳薬(アトロピン点眼薬)の投与、ステロイド薬の点眼を行います。止血薬の内服などを併用することもあります。また、高眼圧に対しては点眼、内服治療を行います。大量の前房出血、コントロールできない高眼圧、角膜血染を起こした場合は、前房内を洗浄します。

図14 眼球打撲後の前房出血

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