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外傷:頭部外傷

びまん性脳腫脹(浮腫)

びまんせいのうしゅちょう(ふしゅ)、Diffuse brain swelling (edema)

並木 淳

どんな外傷か

 若年者(乳幼児から中学生くらいまで)に多いとされている特殊な頭部外傷で、脳が全体的にはれて、頭蓋骨の内側の圧が高くなっている状態(頭蓋内圧亢進(ずがいないあつこうしん))です。この場合、脳の損傷はほとんどなく、治療によって回復が期待できます。

 成人では脳組織の挫滅(ざめつ)(脳挫傷(のうざしょう))を伴っていることが多く、予後も脳の損傷の程度に応じて後遺症や生命の危険があります。

原因は何か

 頭部打撲(だぼく)の衝撃により、脳の血管を流れている血液がうっ血して、脳組織の容積が増すと考えられています。

症状の現れ方

 最初の頭部打撲は軽く、意識障害を来すことはほとんどありません。その後、数分から多くは数時間以内に頭痛、嘔吐の頭蓋内圧亢進症状が現れ、軽度の意識障害(不穏や傾眠(けいみん))、あるいはけいれん発作を来します。まれに昏睡(こんすい)になることもあります。

 成人の脳の損傷に伴う場合では、受傷直後から意識が損なわれます。

検査と診断

 頭部CTで、脳脊髄液(のうせきずいえき)が満たされている脳のすきま(脳室や脳槽(のうそう))が圧迫されている所見がみられます。CTで出血や、脳の片側だけに脳腫脹の所見がみられた場合には、脳挫傷を伴っていると考えられます。

治療の方法

 通常は経過観察だけで回復しますが、意識の障害がある場合には、薬物療法(脳圧降下薬としてグリセオールやマンニトールの点滴注射)や過換気(かかんき)療法(人工呼吸器を使って呼吸を速くすると脳の血管を収縮させる効果があり、うっ血が改善する)が行われます。

 脳挫傷を伴う場合は、それに対する治療が行われます。

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