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感染症・食中毒など:細菌・ウイルスなどによる感染症/全身性、その他

発疹熱

ほっしんねつ、Murine typhus

相楽 裕子

どんな感染症か

 発疹熱リケッチアによる急性熱性感染症です。自然界ではネズミとネズミノミの間で感染サイクルが維持されており、ネズミとネズミノミが感染源になります。感染したネズミノミの排泄物が、皮膚の傷や刺咬(しこう)部位から擦り込まれてヒトに感染します。ネズミノミの糞便で汚染されたほこりの吸引による感染もあります。

 世界的に発生は少なくなり、国内でも報告はありませんでしたが、2003年にベトナム、2008年にインドネシアへの渡航者が感染しました。

症状の現れ方

 潜伏期は1~2週間です。発熱、発疹の状況は前項の発疹チフスに類似していますが、多くの場合、症状はより軽症です。致命率は1%以下ですが、患者さんの年齢とともに高くなります。

検査と診断

 発疹チフスと同様、リケッチアの分離には安全度レベル3以上の実験室が必要とされるため、実際には血清診断が中心となります。区別すべき疾患も発疹チフスと同様です。

治療の方法

 発疹チフスと同じです。抗菌薬としてテトラサイクリン系薬が有効です。

予防のために

 ネズミノミの媒介なしに直接ヒトからヒトへ感染することはないので、ネズミおよびネズミノミの駆除が予防の第一です。

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