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皮膚の病気:動物起因性皮膚疾患

クリーピング・ディジーズ(皮膚爬行症)

クリーピング・ディジーズ(ひふはこうしょう)、Creeping disease

夏秋 優

どんな病気か

 寄生虫の幼虫が人の皮膚のなかで移動する際に生じる皮膚症状です。

原因は何か

 顎口虫(がくこうちゅう)、旋尾線虫(せんびせんちゅう)、ブラジル鉤虫(こうちゅう)などが原因になります。顎口虫はドジョウ、ライギョなどの生食で、旋尾線虫はホタルイカの生食で感染します。また、ブラジル鉤虫は東南アジアや中南米などではだしで歩いた際に幼虫が皮膚に侵入することで感染します。

症状の現れ方

 皮膚にかゆみを伴う線状の発赤、はれが現れ、それが不規則に蛇行(だこう)しながら次第に移動していくことが特徴です(図95)。

検査と診断

 ドジョウやライギョ、ホタルイカなどの食歴の有無や、海外旅行の有無などが診断の参考になります。確定するには、皮疹(ひしん)の移動する先端部から皮膚を採取して組織検査で虫体を確認する必要があります。

 また、血液検査で寄生虫に対する抗体を検出する方法もあります。

治療の方法

 基本的には、虫体を皮膚から摘出するのが確実な治療法です。駆虫薬としてチアベンダゾール(ミンテゾール)やイベルメクチンを用いる場合もあります。

病気に気づいたらどうする

 早急に皮膚科を受診してください。

 予防としては、前記の魚類を生で食べないこと、海外での行動に注意することです。

図95 クリーピング・ディジーズ(皮膚爬行症)

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