日本経済新聞 関連サイト

ようこそ ゲスト様

お知らせ

家庭の医学

皮膚の病気:毛嚢・皮脂腺の病気

老人性脂腺増殖症

ろうじんせいしせんぞうしょくしょう、Senile sebaceous hyperplasia

末木 博彦

どんな病気か

 中年から高齢者、とくに男性の顔面に生じる特徴的外観を示す黄色調の丘疹(きゅうしん)または小結節で、ひとつの毛穴に開口する脂腺がブドウの房状に増殖しています。65歳以上の男性の約10%にみられるという調査結果があります。

原因は何か

 加齢による変化と考えられますが、シクロスポリンなどの免疫抑制薬や副腎皮質(ふくじんひしつ)ホルモン薬の内服後に発症したり、内臓の悪性腫瘍に伴う症例もあり、免疫不全との関連が指摘されています。

症状の現れ方

 顔面とくに前額部、頬部、鼻の周囲に径数㎜の黄色または白色の丘疹ないし小結節がみられます。表面は平滑で、中心部がへそのようにくぼんでいるのが特徴です。

 ひとつだけのこともありますが、多発することがしばしばです(図38)。

検査と診断

 特徴のある臨床像から診断できますが、汗管腫(かんかんしゅ)、毛包上皮腫(もうほうじょうひしゅ)、基底細胞上皮腫(きていさいぼうじょうひしゅ)など他の病気と区別が難しい場合は、生検(病理組織検査)により確定診断されます。

 若年者に生ずる場合は脂腺の増殖を促す男性ホルモン(アンドロゲン)の分泌異常や免疫不全の有無についても検査が必要です。

治療の方法

 美容的観点から希望により治療が行われます。切除が確実ですが、液体窒素(ちっそ)による冷凍凝固術がよく効く症例もあります。

 通常は自然に治ることはありませんが、副腎皮質ステロイド薬の内服によって誘発された場合は減量に伴って軽快したという報告があります。

病気に気づいたらどうする

 老人性脂腺増殖症の症状はあまり問題はありませんが、悪性腫瘍との区別、背景としての免疫不全に注意が必要です。一度は皮膚科専門医に相談してください。

図38 老人性脂腺増殖症

◎著作権 日経Gooday(グッデイ)の「家庭の医学」検索サービスは、「六訂版 家庭医学大全科」(発行:法研)をデータベース化したものです。掲載情報の著作権は提供元企業等に帰属します。

◎日経Gooday(グッデイ)の免責事項必ずお読みください

日経Gooday マイドクター 会員限定記事が読み放題! 登録初月は無料! 登録は今すぐ!

SNSで最新記事をチェック

RSS

最新記事を週2回お届け!

日経IDがあれば簡単30秒で登録できます。

体の不調・病気が気になる場合は…

病気の予防・治療などの限定記事が読めます。医師などの専門家に相談できます。

アクセスランキング

PR

有料会員限定記事ランキング(現在)

病気/サプリなどを調べる

デイリーコンテンツ

明日は変えられる。 提供:アステラス製薬

“男”の健康維持

このサイトについて

日本経済新聞社について