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皮膚の病気:血行障害による皮膚病

レイノー現象

レイノーげんしょう、Raynaud phenomenon

妹尾 明美

どんな病気か

 寒さの刺激や精神的な緊張から、四肢の先端の小動脈が発作性に収縮(れん縮)することにより、時間を追って手指の色調が変化する現象です。

原因は何か

 レイノー現象を起こす疾患としては膠原病(こうげんびょう)が最も多く、とくに全身性硬化症(強皮症(きょうひしょう))の患者さんでは90%以上の人にレイノー現象が認められ、初発症状になる場合が多いようです。他の膠原病としては、全身性エリテマトーデスや、混合結合組織病でもよくみられます。

 そのほかの原因として、閉塞性(へいそくせい)動脈硬化症であるバージャー病や、薬剤ではアンフェタミンや頭痛薬であるエルゴタミンなども原因になります。また、振動病といって、チェーンソーなどの振動工具を使う作業従事者にもみられます。血液の病気として、クリオグロブリン血症や寒冷凝集素症も原因のひとつです。

症状の現れ方

 寒冷刺激にさらされると、最初は手指が白い蝋(ろう)のような蒼白色に変わり、しびれ感を伴います。刺激が終わって、10~15分くらいで赤色または紫色(チアノーゼ様)に色が変化して正常にもどることが多いようです(図14)。

検査と診断

 前記の定型的な発作を伴うものは、通常診断は容易です。冷却刺激で蒼白発作を誘発することもあります。

治療の方法

 一般には虚血発作が完全に消失することは期待できません。薬物療法として、血管拡張薬やプロスタグランジン(PGI2)の内服などが試みられていますが、今のところ確立した治療法はありません。

 したがって、レイノー現象を起こしている原因疾患の治療を正しく行い、予防として、寒冷を避けることが重要です。冬の外出時には、手袋をします。また、極端な疲労や精神的なストレスをなるべく避けるようにします。

病気に気づいたらどうする

 基礎疾患、とくに膠原病があるかどうかは重要なことなので、専門医での診察を受けてください。

図14 レイノー現象

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