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家庭の医学

のどの病気:扁桃の病気

急性扁桃炎

きゅうせいへんとうえん、Acute tonsillitis

宮崎 総一郎、本田 耕平

どんな病気か

 主に口蓋扁桃(こうがいへんとう)(図12図13)の急性炎症を指します。口をあけてのぞくと、のどちんこの横にある口蓋扁桃が赤くなってはれていたり、または扁桃表面が白色のうみでおおわれるタイプがあります。

原因は何か

 細菌感染によるものと、ウイルス感染によるものがあります。原因菌としては、化膿性連鎖球菌(れんさきゅうきん)、インフルエンザ菌、黄色ブドウ球菌、肺炎球菌などがあります。

症状の現れ方

 のどの痛み、発熱、嚥下痛(えんげつう)や耳への放散痛、全身倦怠感(けんたいかん)、食欲不振があります。とくに小児の場合、経口摂取の不能により脱水症状となって重症化するので注意が必要です。

検査と診断

 症状と、扁桃の状態を観察します。血液検査では、白血球の増加、炎症の程度をみるCRP陽性などをチェックし、さらに脱水の状態をみるため尿検査をします。適切な抗生剤を投与するために、扁桃の細菌培養検査を実施することがあります。

治療の方法

 十分な水分の補給、安静、うがいが大切です。

 薬物治療としては、細菌に対して抗生物質、発熱や痛みに対して消炎鎮痛薬を5日間程度、さらに口腔内を清潔に保つためにうがい薬が処方されます。炎症症状が強い場合、脱水症状のある場合は、積極的に抗生剤などの静脈注射、点滴治療が行われます。

 重症化すると扁桃周囲炎(へんとうしゅういえん)や扁桃周囲膿瘍(へんとうしゅういのうよう)を合併することがあるので、注意が必要です。

図12 扁桃の種類と位置
図13 扁桃の種類と位置(断面図)

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