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家庭の医学

口・あご・歯の病気:歯の病気

過剰歯

かじょうし、Supernumerary teeth

森山 啓司

どんな病気か

 歯を形作る原基(歯胚(しはい))が過剰に形成されたり、1個の歯胚が分裂することで、歯が正常な数より多く作られる場合があります。これを過剰歯と呼びます。

 真っすぐ歯列内に生えてくる場合もありますが、歯列外に生えてくるものや正常に生えることができず埋伏歯(まいふくし)になるものもあります。歯の形は、正常に近いものから退化傾向により不完全な形を示すものまでさまざまです(図22)。

原因は何か

 原因ははっきりしていません。人間が進化する過程で徐々に失われてしまった歯が突然再び現れた結果であるという説や、遺伝的要素、外傷によって形成初期の歯胚が分割してしまうなど、さまざまな説があげられています。

症状の現れ方

 乳歯では過剰歯の発現はまれです。永久歯の過剰歯が現れる場所として、上あごの前歯の間、上下の親知らず(智歯(ちし)・第三大臼歯(きゅうし))の後方などに出てくることが比較的多いといわれています。過剰歯があると歯列に乱れが生じやすく、とくに上あごの前歯部に出てくる場合は正中離開(せいちゅうりかい)(コラム)の原因になります。さらに過剰歯が生える過程で、周囲の歯を圧迫して歯の根を溶かしたり、歯の動揺を大きくしたりすることもあります。

治療の方法

 過剰歯は、噛み合わせや周囲の歯に悪影響を及ぼすおそれがある場合、一般的に抜歯の対象になります。骨の深い位置に埋伏した過剰歯のように、とくに悪影響を及ぼさなければ抜歯しない場合もあります。

図22 過剰歯
正中離開(せいちゅうりかい)の原因と治療

 正中離開とは、一般に上あごの前歯の間にみられるすきまのことをいいます(図28)。上あごの永久歯の前歯は7~9歳ころにかけて歯と歯の間にすきまを伴いながら生えてくるため、この時期は“みにくいアヒルの子の時期”といわれています。

 通常、内側に向かって犬歯が生えてくるため、すきまは自然に閉じてきますが、何らかの原因ですきまがうまく閉じない場合には、治療が必要になることがあります。

 原因として、前歯の間に正中過剰歯(かじょうし)と呼ばれる余分な歯がある場合や、唇のひも(小帯)が前歯の間に入り込んでいることが考えられます。そのような場合、余分な歯の抜歯を行ったり、小帯を切る処置を行うこともあります。

 生まれつき歯の数が足りなかったり、歯の大きさが小さかったりすることによってすきまが生じる場合には、矯正(きょうせい)装置などによってそのすきまを閉じたり、ブリッジやインプラントを用いて治療することがあります。

 

小川卓也、森山啓司

図28 正中離開:口腔内写真(左)、X線画像(右)

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