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家庭の医学

脳・神経・筋の病気:神経痛、末梢神経の麻痺

チック

チック、Tic disorder

野寺 裕之、梶 龍兒

どんな病気か

 チックとは、自分の意思とは無関係に、突然起こる体の動き(運動チック)や、発声(音声チック)のことをいいます。

 発症年齢は小児期で、比較的男児に多い傾向があります。運動チックの症状として、顔のしかめ、頻回のまばたき、首すくめなどがあり、音声チックにはのど鳴らし、咳(せき)払い、甲高(かんだか)い声などがあります。

 チックはそのほかに症状を示さない場合と、トゥーレット症候群と呼ばれる、チック、強迫性(きょうはくせい)障害注意欠如多動性障害を合併する病気によるものである場合があります。

原因は何か

 大脳の深部にある大脳基底核(だいのうきていかく)は、運動の調節に重要なはたらきをしています。ドーパミンは大脳基底核にある神経間の連絡を司る神経伝達物質ですが、ドーパミンの受容体が過敏に反応していることがチックの原因のひとつと考えられています。トゥーレット症候群の多くや、チックの一部では遺伝因子が作用していることが考えられています。

検査と診断

 典型的な動きから診断は容易です。チックのみなのか、トゥーレット症候群の一部なのかを調べるのに、知能テストを受けたり、小児精神科の受診をすすめられることもあります。

治療の方法

 軽度のチックは自然に軽快します。軽度の場合、両親などが過度の心配をせずに温かく見守っていく態度が大切です。重症の場合は薬物治療の対象となりますが、副作用が出る可能性がありますので小児精神科、小児神経内科などの専門医の診察を受けることをすすめます。

◎著作権 日経Gooday(グッデイ)の「家庭の医学」検索サービスは、「六訂版 家庭医学大全科」(発行:法研)をデータベース化したものです。掲載情報の著作権は提供元企業等に帰属します。

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