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女性の病気と妊娠・出産:外陰と腟の病気

外陰無毛症

がいいんむもうしょう、Pubic atrichosis

藤原 敏博

どんな病気か

 恥毛(ちもう)や腋毛(えきもう)といった性毛(せいもう)は、10歳ごろから副腎からの男性ホルモン(とくにテストステロン)の影響で、成人型性毛へと発育しますが、何らかの原因で恥毛が生えてこない状態を外陰無毛症といいます。

 無毛のなかには、薬剤や放射線といった物理的、化学的な原因によるものや、内分泌学的な原因によるものがあります。性毛の無毛は、内分泌疾患を疑わせる症状のひとつです。

 性毛の発育には男性ホルモンだけでなく、甲状腺ホルモンやほかの酵素などのはたらきも関係し、遺伝的疾患が背後に存在することもあります。

 遺伝的疾患のうち、精巣性女性化症(せいそうせいじょせいかしょう)ではアンドロゲン不応症があげられます。染色体は男性型であるのに、男性ホルモンであるアンドロゲンに対する受容体の異常があるために、外見は女性型となるものです。性毛はないか非常に少なくなりますが、その量は症例によって異なります。

 そのほか、先天性無毛症も遺伝的疾患のひとつです。下垂体(かすいたい)機能低下症、自己免疫性無毛症なども無毛の原因となります。

症状の現れ方

 恥毛、腋毛といった性毛の欠如を示しますが、原因疾患によって、ほかの体毛の欠如や、体のさまざまな部分の異常を合併することがあります。

検査と診断

 遺伝的疾患の場合は、染色体検査や、テストステロンをはじめとした血中の性ホルモン値の測定を行います。ほかの内分泌疾患が疑われる場合は、それに関係するホルモン検査を行います。

治療の方法

 下垂体機能低下症など、男性ホルモン分泌不全に対しては、テストステロン剤の外陰部塗布や注射での全身投与をすることで、発毛効果が期待できます。自己免疫性無毛症に対しては、免疫抑制薬の投与や紫外線療法が考えられます。

 毛嚢(もうのう)が欠損している場合や、アンドロゲン不応症、先天性無毛症などに対しては、現在有効な根本的治療はありません。

病気に気づいたらどうする

 原因によっては有効な治療法もあるので、産婦人科や内分泌内科を受診することをすすめます。

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