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お年寄りの病気:頭頸部の症状

眼が疲れやすい

めがつかれやすい、Eyestrain

沼賀 二郎、村田 博史

どのような状態か

 眼が疲れると、眼そのものの痛み、眼が重たい感じ、眼のまわりの痛み、頭が重たいなどの症状が現れます。通常は感じることのない眼の存在感を自覚します。午前中は比較的症状が軽く、眼を酷使したあとや午後に症状が出やすい傾向があります。

必要な検査と疑われる病気

 眼が疲れやすい原因として最も考えられるのが、老眼(ろうがん)によるものと、ドライアイによるものです。

 老眼

 加齢により、ピント(眼の焦点)の調節能力が弱まっているのに、焦点を合わせて見ようとするために、強い眼精疲労(がんせいひろう)を訴えることがあります。老眼は年をとると誰にでも起こりますが、もともと遠視の人などで、眼鏡などで正しく屈折矯正がなされていない場合には、早期に近くの文字が読みにくくなったり、手元作業が困難になってきます。

 治療は、適正な眼鏡をかけて矯正します。また、強い眼精疲労の場合には、薬物療法としてビタミンB1やB12の内服、ビタミンB12の点眼を行い、残存する調節力を助けることもあります。また、初老期の場合には0.01%ピロカルピンの点眼を行うこともあります。

 ドライアイ

 ドライアイが原因で眼が疲れることもあります。加齢とともに、涙が出る涙腺(るいせん)が萎縮したり副涙腺に変化が起き、涙液の基礎分泌量が減少し、三叉(さんさ)神経を介した反射性分泌も減少します。

 また、涙液の蒸発を防いでいるマイボーム腺から分泌される脂質や、結膜杯細胞から分泌されるムチンなども減少します。涙液の分泌量は正常でも、結膜弛緩症(しかんしょう)により涙液が眼全体に行き渡らないこともあります。

 ドライアイの診断は、シルマー試験などの涙液の分泌量を調べる検査で行います。治療は人工涙液の点眼をして、眼に涙液の代替物を補給します。

 眼の疲れは、眼圧の上昇(緑内障(りょくないしょう))が原因であることもあります。40歳以上の人は、必ず眼圧検査(目の硬さの検査)を受けるようおすすめします。

家庭での対処のしかた

 眼が疲れたと自覚した時には、眼を休めることが重要です。読書などは休止して、外に出て遠くのほうをながめてください。眼の疲れが持続するような場合は、眼科を受診して、老眼緑内障の有無を調べることが重要です。

◎著作権 日経Gooday(グッデイ)の「家庭の医学」検索サービスは、「六訂版 家庭医学大全科」(発行:法研)をデータベース化したものです。掲載情報の著作権は提供元企業等に帰属します。

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