日本経済新聞 関連サイト

ようこそ ゲスト様

お知らせ

家庭の医学

子どもの病気:運動器系の病気

大腿四頭筋拘縮症

だいたいしとうきんこうしゅくしょう、Quadriceps contracture

須藤 啓広

どんな病気か

 大腿四頭筋短縮症(たんしゅくしょう)ともいわれます。大腿四頭筋とは大腿(ふともも)の前面にあり、大腿直筋(だいたいちょくきん)・外側広筋(がいそくこうきん)・中間広筋・内側(ないそく)広筋の4つの筋からなる筋肉のことです。この病気はその筋が硬くなって本来の機能が損なわれ、種々の症状を来した状態をいいます。

原因は何か

 乳幼児期にふとももへ抗菌薬や解熱剤を筋肉注射したことが原因でこの病気を引き起こして大きな社会問題となりましたが、まれに、先天性と思われる例もあります。

症状の現れ方

 この病気は大腿直筋が障害される直筋型、大腿直筋と外側広筋が障害される混合型、中間広筋と外側広筋が障害される広筋型の3つのタイプに分けられます。

 タイプによって症状に違いがあり、直筋型では尻上がり現象がみられます。尻上がり現象とは、うつ伏せに寝て膝(ひざ)を曲げるとお尻が浮き上がる現象をいいます。直筋型の場合、正座は程度の差はありますが、可能です。混合型では尻上がり現象がみられ、正座もできません。広筋型では尻上がり現象はみられませんが、正座ができません。

 また、直筋型、混合型では脚を外側へ振り回しながら歩くぶんまわし歩行や出っ尻歩行、広筋型では膝を突っ張って歩く棒足歩行といった歩き方の異常がみられる場合があります。

検査と診断

 診断はふとももへ筋肉注射を受けたことがあって、そこに皮膚のくぼみや硬いしこりがあり、それに加えて前記のような症状があれば容易ですが、関節の状態を診るためにX線検査を行ったり、筋肉の状態を把握するためにMRI検査を行う場合があります。

治療の方法

 治療は、重症例に対して筋膜(きんまく)・靭帯(じんたい)・障害されている筋肉を切る筋切離術(きんせつりじゅつ)が整形外科医によって行われるのが一般的です。手術を行うことにより、尻上がり現象の程度が軽くなったり、正座ができるようになったり、歩き方がよくなったりすることが期待できますが、手術前の状態によってもその成績は異なり、症状が再発したり、再手術が必要になることがあります。また、筋肉を切るために術後に筋力が低下する場合があります。

◎著作権 日経Gooday(グッデイ)の「家庭の医学」検索サービスは、「六訂版 家庭医学大全科」(発行:法研)をデータベース化したものです。掲載情報の著作権は提供元企業等に帰属します。

◎日経Gooday(グッデイ)の免責事項必ずお読みください

期間限定 日経Gooday マイドクター 登録月プラス1カ月無料キャンペーン 2017年9月1日~10月31日

SNSで最新記事をチェック

RSS

最新記事を週2回お届け!

日経IDがあれば簡単30秒で登録できます。

体の不調・病気が気になる場合は…

病気の予防・治療などの限定記事が読めます。医師などの専門家に相談できます。

アクセスランキング

PR

有料会員限定記事ランキング(現在)

病気/サプリなどを調べる

デイリーコンテンツ

“男”の健康維持

このサイトについて

日本経済新聞社について