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家庭の医学

子どもの病気:発達障害とこころの病気

吃音

きつおん、Stuttering

榊原 洋一

どんな病気か

 言葉の発音の流暢(りゅうちょう)さが損なわれる病気のひとつで、言葉の開始時に、最初の音を何回も速く繰り返したり、次の音が出ない状態(いわゆるどもり)です。流暢性障害とも呼ばれます。

原因は何か

 吃音の原因はわかっていません。家族性があり、男児に女児より3倍くらい多くみられます。本人の不安などの心理状態が発症に関与しているといわれますが、これも原因なのか(吃音の)結果なのか不明です。

症状の現れ方

 言葉の発達が急激に進んでいる幼児期から小児期に初めて気づきます。精神的緊張が強い状態で、自分の気持ちを一気に言葉にしようとした時に吃音が起こります。

 最初の音を「た、た、た、たぬき」というように繰り返したり、「たーーー、た、たぬき」と伸ばしたり、あるいは「ーーーーーたぬき」というように最初の音が出ないなどさまざまです。

 言葉を獲得しつつある幼児期の一時的な吃音は幼児の数パーセントにみられますが、次第に軽快し自然に治癒します。成人期の吃音は1%の人にみられます。

治療の方法

 小児期の一時的な吃音は、決してせかしたり注意したりせずに経過をみれば、自然に治るのが普通です。成人期の吃音には訓練が行われます。

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