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「がんばって運動した分だけ体重は減る」…はウソ?

激しい運動をするとエネルギー消費量は頭打ちに

 大西淳子=医学ジャーナリスト

運動すればするほどエネルギー消費が増えると思っていたら…。(©maridav-123rf)

 肥満を予防したり減量をするには、身体活動量を増やすことが大切といわれています。運動量を増やせば、それに比例してエネルギー消費量は増加するはず。ところが、運動が一定以上の激しさになると、エネルギー消費量はほとんど増えなくなることが、米ニューヨーク市立大学の研究で分かりました(論文はCurrent Biology誌2016年2月8日号に掲載)。

運動量が多くなると体が基礎代謝量を減らす?

 これまでに行われた研究の多くは、身体活動量とエネルギー消費量の間には正の相関がある、つまり、身体を使って活動すればするほどエネルギー消費量が増えることを示していました。ところが、一部には、運動量がより多い集団では、その運動量に見合った消費エネルギーの増加が見られないという報告もありました。

 そこで米ニューヨーク市立大学のHerman Pontzer氏らは、次のような仮説を立て、その真偽について検証することにしました。

仮説◆運動量が多くなると体がその状態に適応して、基礎代謝量を減らすため、エネルギー総消費量の伸びは頭打ちになる。

身体活動量が低い集団では、運動量と消費カロリーはよく相関

 この研究に協力したのは、米国、ガーナ共和国、ジャマイカ、セーシェル共和国、南アフリカ共和国に住む成人332人(25~45歳、55%が女性)です。これらの人々を対象に、1週間にわたって基礎代謝量、身体活動量、エネルギー消費量を測定し、それらの関係を調べました。測定に用いたのは、呼吸代謝測定装置(基礎代謝量)、3軸加速度センサー(身体活動量)、二重標識水法(エネルギー消費量)です。

 測定されたデータを、参加者の体格や体組成などの違いを考慮して調整し、分析を行ったところ、身体活動量が中等度までの人々では、エネルギー消費量は身体活動量と正の相関を示しました。身体活動量がより低い集団では、この傾向が特に強く見られました。

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