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“筋肉博士”石井直方のやさしい筋肉学

運動のパフォーマンスを左右する4要素

第2回 「筋肉を強くすればスポーツで勝てる」は勘違い!

 コーチング・クリニック(ベースボール・マガジン社)

筋トレを行うことで筋力が増えたら、今度はその筋力をいかに上手に使うか。そのためのトレーニングをするというステップを踏まなければいけない。

エンジンだけでは車は走らない

 前回(関連記事:「筋肉はなんのために存在している」) も説明したように、筋肉の第1の役割は運動の「エンジン」、つまり運動そのものを生み出す動力源であることです。また熱源として見ると、筋肉は命のある限りスイッチが完全にオフになることはなく、常にエンジンがアイドリングしているような状態を維持しています。アクセルを踏んでやればいつでも力を発揮して運動をスタートさせますし、踏んでいなくても少しずつガソリンを消費しながら、絶えず活動しています。

運動のパフォーマンスを高めるためには、「筋肉=エンジン」を強く、高い性能のものにしていくことが第1の戦略だが、筋肉の力だけで運動が成立するわけではない。(©Shariff Che'Lah-123rf)
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 運動のパフォーマンスを高めるためには、やはりエンジンを強く、高い性能のものにしていくことが第1の戦略といっていいでしょう。ただし、筋肉の力だけで運動が成立するわけではありません。運動全体を自動車に例えると、動力源のエンジン(筋肉)を動かすためにはエネルギーを送り込まなければいけないので、「燃料供給系」の整備が不可欠です。

 それでも、まだ車は走りません。エンジンで生み出された動力を実際の走行に変換するために、クランクシャフトやギア、タイヤといった「駆動力伝達系」が必要になります。ここまで来ると立派な自動車になりますが、そのままではショールームに置いてある展示車と同じ。ハンドルやアクセル、そして意思をもってそれを操作する人間(制御系)がいないと、意味のある走りにはなりません。

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